この動画の要点
- 1860年に英国公使ラザフォード・オールコックが外国人として初めて富士山に登頂した歴史を背景に、日英の深い繋がりを紹介しています。
- 富士宮市の村山浅間神社で行われる伝統的な「お山開き」の儀式には、現在も英国大使館関係者が毎年出席し、地域住民との交流が続いています。
- 地元の食文化を映像で発信する「環富士山名物グルメグランプリ」を通じて、移住者や地元の若者が富士山の麓の魅力を再発見し、発信しています。
- 伝統を守る使命感と、新しい楽しさを創出する活動の両輪が、富士山の麓のコミュニティを支えている様子を映し出しています。
全文書き起こし
ナレーター: 1860年、英国公使ラザフォード・オールコックは、記録に残る中で外国人として初めて富士山に登った。その一歩から166年、富士山の麓の歴史は連綿と続いてきた。今回は、地元富士宮で街づくりに挑む中小企業家同友会の小田梨恵子さんと共に、富士山の麓の今を巡った。
三島記者: 今日の式典ですけど、小田さん自身は初めて来られたんですか?
小田: そうなんです。本当に初めて行きます。
ナレーター: 最初に向かったのは、富士山本宮浅間大社。
式典司会(英語スピーチ): 166年前、ラザフォード・オールコック卿が富士山に登りました。そして私たちと英国との関係が今日まで続いてきたのです。それはとても素晴らしいことで、今年も今日を共に迎えられて嬉しいです。
三島記者: そして、なんと今日の富士山の開山の式典、イギリスの大使館の皆さんが来ておられるということで、富士山とイギリス大使館の間に一体どういった関係があるのか、取材していきたいと思います。
ナレーター: 村山浅間神社。かつて富士山を目指す人々は、ここから山頂へ向かった。
三島記者: はい、僕は今、村山浅間神社へとやってきました。僕の後ろではですね、今まさにこうやって富士山開山のための儀式が執り行われています。
赤野: どこから? 岡山から。わざわざありがとうございます。今回のこのことが全くもって初めてでして。
赤野: 最初の発端っていうのが、市政50周年の時に、うちの親がちょうど浅間神社の総代をやってまして。で、その時に色々古文書を調べた時に、外国人の中で一番最初に富士山登山をした人は誰だってのを調べた時に、それがイギリスの大使館の大使のラザフォード・オールコックっていう大使だったんですよね。
三島記者: こちらはですね、ラザフォード・オールコック卿という人物の銅像になっています。このラザフォード卿がまさに富士山に登頂したことをきっかけとして、この富士山、富士宮とイギリスとの関係というのは始まっていったわけです。
赤野: で、それを市長をはじめ県議会議員、国会議員の方に話をして、ぜひ村山浅間神社にお山開きで始まったんですよね。でお山開きに出席していただけるかっていう形で、なんとか国会まで行って、国会議員に連れられて大使館まで行って。で、そこでそういうことだったらいいですよってことで喜んで出席して。ただ1年目の時にはもう本当にイギリスの民族衣装で、楽器を持ってきてくれて演奏しながら入場してくれたっていう。そこがこのお山開きの最初なんですよね。
三島記者: 来てくださったその時の気持ちって何か覚えていらっしゃったりしますか?
赤野: まあ大げさに言うと本当に雲に登った気持ちっていう感じかな。
ナレーター: それから30年余り、英国大使館は毎年このお山開きに足を運んでいる。
エミリー・メテンス(駐日英国大使館): 富士山は日本の大事なものですが、英国の人々にとっても特別な山です。日本とイギリスが、人と人のレベルでつながってきた一つの例だと思います。オールコックは、富士山に初めて登った外国人です。日本を好きになり、日本の人たちとつながって、日英の関係を支えてきたイギリス人の一人です。
赤野: 中学生なんかも去年までは人数制限をしたんですよ、水垢離も。ただ今年はもう多くて倍になっちゃって、40人ぐらいやりたいって言って。山伏もやりたい水垢離もやりたいってなると、全校生徒ほとんどがその役割になっちゃうんで。大使館が来た時本当は小旗を持って出迎えをする予定だったんだけど、出迎えする人がいませんで。
ナレーター: お山開きを締めくくる護摩焚き。参加者の願いを書いた木が火にくべられる。
篠原市長: 今日、護摩焚きで自分の願いを書いてって言ったの。もうだからイギリスとか富士宮とかって抜きに、ちょっと何て書いたかっていうと「皆の幸せと穏やかな時を」って書いたの。なんか幸せって穏やかな時かなって、この時間っていうか。やっぱりその子供たちなんかも含めて、すごく穏やかな時間になったんで。やっぱりその繋がりのイギリスってすごく大きな力を持ってるんだけど、多分彼らこうやって、もう国境とか何とか関係なく、みんなで穏やかな時間をここで過ごせたっていう記憶が、多分残っていいな。普段イギリスは身近じゃないから、それが身近にある地域ってすごく価値なんだよね。
赤野: ちょうど息子が小学校6年生の時にその大使館が初めて来た時だったんで、大使館と一緒に写真を撮ったり、それがたまたま新聞にも出たっていうね。意識してこう撮らせてくださいじゃなくて、こう交流してる時に写真を撮ってくれて、その写真が新聞にも出たりして。まあうちの宝かな。
小田: 大切にしてるものがしっかり続くじゃないですか。繋がるし、大切にし合えるんですね。
ナレーター: 富士山の名は誰もが知っている。しかし、その麓の町のことはあまり知られていない。雪解け水が湧く町。訪れた人に伝えられるこの町の魅力とは何か。その答えを食で示そうとする人々がいる。環富士山名物グルメグランプリ。富士山を中心に17の市町村から参加者を募り、それぞれの地域の食を映像でPRする取り組みだ。小田さんはグルメグランプリの実行委員長をしている。
小田: 実際動画で見てると食べたくなるじゃないですか。それを実際食べたいなとみんなも思っただろうし、多分一番私が思ったので、出店の機会作りたいなということで、毎年10月に。
ナレーター: 夕方、同じ浅間大社でグランプリの表彰式が始まった。
小田: 本グランプリ、第7回目という形になりますけれども、少しずつこのグランプリに出てみたいであったり、出たら面白かったと言ってくださる方が増えてきて嬉しい限りです。富士山の末広がりのように、このグランプリ広げていきたいと思ってますので、ぜひ皆さん仲間になっていただけたら嬉しいです。
司会: 2026年度、環富士山名物グルメグランプリ、メグリエ、富士市好みのスイーツ殿。おめでとうございます。
受賞者(BAR roots & fruits): 富士宮市の西町というところで小さなバーを経営してます。BAR roots & fruitsと言うんですが、夜はバーを、そして昼間は実は富士山のガイドをしています。明日からも連日富士山登ったり下ったりの日々が始まるわけですけれども、このお山開きの日にこのような賞をいただけたということは、僕自身とても嬉しく感じております。実はこのナポリタンはですね、数年前から作り始めて、いろんなお店を研究し尽くして今に至ってるわけなんですが、3年後にですね、実はナポリタンの全国大会があります。カゴメケチャップが主催するナポリタンスタジアムというのがあるんですが、そこでナンバーワンを取りに行ってきます。
受賞者(キムチ): 若い人が食べてみたいなとか、気軽に手に取れる、そういう商品で、タケノコのハードルを低くしたいという、そういう気持ちで作りました。
受賞者(魚醤): 富士宮の一つの食文化として認められるような、そんな存在になるといいなと思って活動していこうと思います。
ナレーター: グランプリに輝いたのは、外から富士市に移り住んだ人たちのチームだった。外から来た人が麓の良さを伝える。166年前とどこか似ている。
神野あゆみ(グランプリ受賞): 富士市に来て知った富士市の良さと言いますか、農産物の恵みだったり、そういうものをすごく感じるようになって、何かそういった富士市の農産物を作って、ものづくりがしたいという思いからスタートしました。私たちも移住してきて、まだ小さい子供もいるので、まずは地域の子供に富士のことを好きになってほしいなっていう思いも強くてですね。なので、私たちも知らなかったけれども、この「このみ会」という活動を通して知った富士市の魅力というものを、まずは市民の、特に小さい子供たちに伝えていきたいなというところを意識して活動しています。
三島記者: お疲れ様でした。どうでしたか?
小田: ありがとうございます。もうなんか一日があっという間すぎて、濃厚すぎてですね。でもいい一日でした。皆さん多分難しくジレンマとかって考えるよりも、こんなにいいものがあるんだから売り出さなきゃもったいないとか、誰かに伝えたいとか、そんな思いで本当に書き立てられるようにやってるというか。社会課題の解決よりもやりたいからやってるという方がすごく多いなと思ってるので。それがどういう風に外に出ていくかってところだと多分ビジネスになるかもですけど、その前の段階皆さん一生懸命やってらっしゃる方が多いなという印象ですね。富士山の恵みの食という風に、これを立ち上げた人がもう言っていたので、もうただそれだけ。私たちの当たり前に価値があるっていうのを、立てた方も言ってましたし、私も本当にそう思ってるので、そこが強みです。
小田(車中): 大好きっていうより多分当たり前にあって、守っていかなければならないものっていう使命感もあるなと思ってて。地域の住民たちが自分たちがやらなければとかっていう感じだったので、あれはあれで午前中の世界観は使命を感じましたね。気迫というか使命というか。でも、ギラギラしてるっていうよりはこう穏やかに、淡々と大切なことをみんなで取り仕切ってるんだなって感じがしましたね。それにグルメグランプリを手伝ってくださった方が、グルメグランプリで私は出るけれども、お山開きを見に行ったことがないのを知っていて、今日午前中から見て楽しかったでしょって言ってくれたんですよね。で、その人たちはもちろん両方知ってたんですよ。お山開きも知ってるし、環富士山名物グルメグランプリも知ってて。グルメグランプリはある意味楽しいっていうところと、多分午前中のお山開きはもっと地域の根底流れる大切なものみたいなところがあるとすると、多分どっちも大切に地域のことを思っての発想だけれどもやり方が全然違う中で、どちらか片方じゃなくて両方知っていてその話をしてくださった方と、私は多分片っぽしか知らなかったので、今日初めて両方知れてよかったなと思いました。
概要(動画説明欄より)
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