この動画の要点
- 150年前には商店街だった通りを、空き家を再生することで再び活気ある場所に変えるプロジェクトが進められています。
- ブルワリー、寿司屋、バイク屋など多様な店舗を展開し、世界中から農業経営者などが視察に訪れる「世界コンテンツ」となっています。
- DAO(自律分散型組織)の仕組みを取り入れ、出資者が宿泊権利を得たり、手伝いを通じて宿泊できる「共助」のモデルを構築しています。
- 3店舗を1人のスタッフで運営するコスト削減策や、銀行融資に繋げるための「2年間の空き家モデル」など、持続可能な経営手法が特徴です。
全文書き起こし
秘馬:ちなみに、ここも我々が取得していて、ここは今度、状態がいいので、このままゲストハウスではなく、飲みに来た人が、代行がないから(そのまま泊まれるように)メンバーシップ制で仮眠できるようにしています。で、ここがブルワリーになっています。で、ここは今、焼き鳥屋ができました。後で来ます。で、ここは寿司屋ですね。
司会:すごいですね。
秘馬:で、ここがバイク屋になっていて、で、ここが和食屋さんです。かつて150年前、ここは商店街でした。
司会:商店街を作るってすごいですね。
秘馬:そうなんです。ここに焼き鳥屋ができて、隣にお寿司屋がある、という感じです。(スマホの画面を見せながら)おしゃれ。こんな感じで、こないだ外国人が沢山来ている時で、こんな感じで世界中から来ていて。
司会:これは観光ですか?
秘馬:農業の経営者たちが街づくりに来ているんです。
司会:秘馬さんはどんな様子で見られていたんですか?
秘馬:いやいや、これは世界コンテンツだなと僕も思っているんで。面白いのは、世界中の農業者が同じ課題を抱えていて、若者が町を出ていき、国の補助金漬けになっている。そんな中で「この町は何なんだ」と。そして今度、ここは焼肉屋になります。
秘馬:(店舗に入りながら)こんにちは。平野さんはもともと地元の饅頭屋さんの娘さんですが、チーズが好きすぎてフランスからチーズの称号をもらった500人の1人です。
平野:私がすごく良かったと思うのは、私たちだけでやっていた時は、ここにあるものを東京などに持っていこうとしていました。でも、秘馬さんたちが来て視野がぐっと広がってから、外の人がこっちに来てくれるようになって、ここにあるものを新鮮な状態で食べてもらえるようになった。これが正解だったと思って、本当にありがたいです。
スタッフ:ここは通り沿いを商店街にしようという話です。通り沿いを5区画に分けて、コーヒースタンド、ワインバー、アンティークショップ、フレグランスショップ。
秘馬:三店舗あるけど、スタッフは1人です。なので隣がカランカランと言ったら、「はーい!」と言ってこっちに出てきて、(お客さんが)隣に行こうかなと言ったら、こっちに出るっていう。これも「共助」で、三店舗で1人ならコストも下げられる。みんなでスタッフ付きの家賃を入れようかと。
司会:もうかなり出来上がっていますね。
スタッフ:きれいでびっくりしました。急に出来上がっていますね。ここはDAOのメンバーのみが使えるシェアハウススペースです。1棟貸しの宿ではなく、メンバーだけが使います。
秘馬:ポイントは1口10万円なんです。10万円出資すると、年間5泊で使え、10年間使えます。今回、株主が400人いて2000泊分なんですけど、10人一緒に泊まれるようになっています。3650泊あるじゃないですか。その内、2000泊はDAOのメンバー。残りの1650泊をどうするかというと、我々が手伝ってほしいことをやってくれたら1泊つけます、という形で通貨の代わりに宿泊をつける。
スタッフ:そういう関わりしろがあって、信用資産を積み重ねていける。すると、困った時も誰かが助けてくれる。そんな地域ができてきたな、という感じです。
秘馬:ここまで出来上がると、出資したい・参加したいとなる。でも、ボロボロの状態では、なかなか出資者は集まりません。企業も「カフェの運営費」では出資しにくい。でも不動産として、2年後にはみんなが使い家賃も入るので、銀行融資に切り替えるんで、その前の2年間を出してください、というモデルなら出資しやすいんです。なので、そういうモデルを今ここで作ろうと。ローカルファイナンスの空き家モデルですね。
概要(動画説明欄より)
香川県三豊市で始まっているのは、空き家を改修して店を増やすだけの「町おこし」ではありません。
ブルワリー、焼き鳥店、寿司店、和食店、会員制の宿泊拠点――。約150年前に商店街だった通りに、次々と新たな営みが生まれています。
その背景にあるのが、地域の内外から人と資金を集め、事業が自走するまでを支える独自のファイナンスです。
一口10万円を出資すると、年間5泊を10年間利用できる仕組み。使われない宿泊枠は、地域が必要とする仕事や支援への対価として提供し、お金だけではない「信用資産」を蓄積していきます。
さらに、建物の再生や事業の立ち上げに必要な最初の2年間を出資で支え、家賃収入が見込める段階で銀行融資へ切り替える――。地域への思いだけに依存せず、投資を次の事業につなげる「ローカルファイナンス」のモデルも構想されています。
若者の流出、空き家の増加、補助金への依存。世界の農村が抱える共通の課題に、三豊はどう答えようとしているのか。
古田秘馬さんをはじめ、地域の担い手たちが進める地方創生の現場に、堀潤が密着しました。全国から注目を集める三豊の現在地と、持続可能な地域経営の可能性を追います。
【主な内容】
・空き家から新しい商店街をつくる
・地域の食を「外へ売る」から「人に来てもらう」へ
・複数店舗を少人数で運営する仕組み
・約400人が参加するDAO型の地域づくり
・地域への貢献を蓄積する「信用資産」
・出資から銀行融資へつなぐローカルファイナンス
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