2015年12月3日、横須賀に配備された原子力空母ロナルド・レーガンがクリスマス休暇のため横須賀に再入港した。秘密のベールに包まれるかのように立ちこめる雨霧のなかを横須賀軍港12号バースに着岸した。

事故を起こした福島原発と同等の原子炉を搭載する原子力空母は、横須賀の中心、住宅街からわずか1kmも離れていない米軍専用の埠頭をホームとし、極東の戦略的ポジションを保持し続ける。入港の１週間前から、空母艦載機が県央の厚木基地に次々と飛来し爆音が、大和・綾瀬の空を覆った。横須賀は原子力空母の母港、厚木基地は艦載機の訓練基地なのである。

福島原発事故の「トモダチ作戦」で被曝したロナルドレーガンは、横須賀を母港とする原子力空母としては、先代のジョージワシントンに継いで２代目だ。ジョージワシントンの任務が終わって、原子力空母の脅威から解放されるはずの横須賀市民にとっては、なし崩しの２代目の決定は絶望的な気持ちだろう。

「原子力空母の母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」が行った一万人アンケートでは、Q1・原子力空母の交代を知らなかった：50.1%、Q2・原子力空母の安全対策は不十分46.0%、Q3・横須賀に原子力空母が配備されていることに反対：49.7%　の回答があった。

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原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会
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