この動画の要点
- 元保育士の2人が設立した「合同会社コアン」が、豪雨災害に見舞われた熊本県八代市で、子どもたちの居場所作りや保護者の支援を行っています。
- 被災地では公園や学校の施設が使えなくなったり、仮設住宅の建設工事で外遊びが制限されたりしているため、農園の敷地を利用した「お庭プール」などの遊び場を提供しています。
- この活動は子どもたちのストレス発散だけでなく、片付けや手続きに追われる保護者が一息つき、悩みを打ち明けられる貴重な場にもなっています。
- 活動を継続し、今後も地域交流イベントを開催するために、クラウドファンディングを通じた支援を呼びかけています。
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司会(8bitNews): おはようございます。
中村(合同会社コアン): おはようございます!よろしくお願いします。ありがとうございます。
中村: 今、中村は学童とも連携していて、8月は夏休みだったので学童の子たちがここに遊びに来ていたんですよ。今日も何人か学童の子たちを迎えに行っていて、もうちょっとしたら子どもたちが帰ってくると思います。
司会: 元々は、お二人とも一緒に働いていらっしゃった仲なんですか?
中村: そうです。同じ保育園で、今年の3月まで一緒に働いていました。
司会: 会社名は何というんですか?
中村: 会社名が「合同会社コアン」です。保育園で働いている時に、保育園としてもできることはたくさんあるんですけど、やっぱり保育園ではできない、もう少し寄り添った家庭への支援をしたいなと思うことがいくつかあって。やっぱりこれは自分たちで起業したほうが、もっとそういうご家庭に寄り添えるなと思ったのがきっかけでした。
司会: 具体的には、例えば「もっとこういう支援をしたほうがいい」という、痒いところに手が届かない場合もあったわけですね。例えばどんなところがあったんですか?
中村: やっぱり今、働きたいお母さんたちってたくさんいると思うんですけど、例えば夜に勉強会に行きたいという時に、子どもを預ける場所がないからと迷われていたり。お仕事も、保育園にお迎えに行ってからもう一回子どもを連れて出勤されたりというご家庭があって。両方にとって良い支援はないかなと。子どもにとっても、働く保護者さんにとっても、両方が良い時間になるような支援をしたいなということで、今その一歩としては「出張託児」の事業をしていて。企業さんに私たちがお話に出向いて、働きながら子育てしていくご家庭を一緒に応援してくれませんかということで、会社の方で出張託児を取り入れてほしいというのを今伝え続けています。
司会: 起業という選択肢も、なかなか勇気がいりますよね。
中村: ずっと二人で話していて。二人だったからこそ、起業に一歩踏み出せたというのもあるかもしれないです。本当に保育園で働いていたので、全然ビジネスの知識とかがなくて。なので本当に今、創業支援室に入れたからこそ、一歩ずつですけどやれているかなというところです。
司会: 3月に作られたんですか?
中村: 5月立ち上げです。5月に立ち上げて、3ヶ月経とうかなというぐらいの時に地震(豪雨災害)が来たという感じです。なのでまだ会社としても安定は全然していなくて。でも、きっと保育士だったらここに来ることもできなかったし、立ち上げて自分たちが自由に動けるタイミングだったというのは、何かの縁があったんじゃないかなと思っていて。だからこそ、坂本町とか八代に来て、自分たちができる活動をしたいなと思って続けています。
司会: 今日はコアンさんの、本当にお家のお庭ですね。これ、元々お知り合いだったんですか?
宮ザキ(ミヤザキファーム): いえ、元々知り合いではなくて。私たちもボランティアで子どもたちの居場所とか作りたいなと思って、色々場所はないかなと探していて。避難所とかに電話したんですけど、やっぱりどうしても避難している方が多いとか場所がないと言われて。キッズスペースを作ったり託児したりするスペースはなかなか難しいと言われていたので、探していたら、ちょうどたまたま繋がる方がいらっしゃったので。そこでお庭プールをされている方がいるから、でも一人でされているので大人の手が足りなくて困っているという話を聞いたので、じゃあ私たちが行きますということで、合致したので来させていただきました。
司会: それがいつ頃ですか?
宮ザキ: それが8月の頭ですね。8月の頭に第1週目で一回ここに見学に来て、2週目から月・水・金で8月はプールを解放して、子どもたちが来たり親子連れで来たりする居場所になっています。
司会: 今日みたいな土曜日とかだと、学童に預けられている子たちを連れてきて。
宮ザキ: そうです。学童の子たちが、なかなか学童の施設の中だけで過ごしていて。今、隣で仮設住宅を作っているので、工事の埃とかがすごくて子どもたちがなかなか外に出られなくて。外で発散したいという子どもがいっぱいいたので、だったらこっちに来て発散していいよということで。
司会: 熊本市内から。
宮ザキ: そうですね。今日は寒いからプールどうかなと思ったけど、もう入っていますね。さすが子どもたち、止められないですね。
司会: 最初の頃は結構、家屋の片付けとか、今もずっと続いていらっしゃるところもありますけど。今日学童に預けている方も、やっぱりお家の片付けがありますとか、届け出を出しに行きたいとか、そういう形で預けられている方もいらっしゃるので。どんな形であれ、子どもたちが楽しそうに遊んでいるので。
司会: 豪雨災害から1ヶ月以上経って、外から見たら結構解決したのかなと思われがちですけど、やっぱりまだまだ居場所が欲しいという親御さんも多いんですね。
宮ザキ: 結局、今まで使っていた公園とかが仮設(住宅)の場所になっていたりするので、子どもたちはそこが使えないとか。学校の体育館が使えない、運動場が使えないとなっているので、体を動かして発散する場所、遊ぶ場所というのはやっぱり減っているんだと思うので、まだまだ必要かなとは思います。ここにお遊びに来られる方以外も、近所の方も来られる時も、やっぱりみんなで集まる場所があって嬉しいとか。あとお水が出ていない地域の方が来られたり、避難所を回っている方もまだいらっしゃるので、解決しているように見えるかもしれないですけど、まだまだな部分は多いなと思っています。
宮ザキ: 結構ひどい地域の方がこの前来られていて。自分のお家も被災しているけど、もっと被災している方がいらっしゃるから、言葉一つ一つが気になっちゃって。自分も辛いけど辛いと言えない。なので、こういう場所があって、逆に私たち熊本市から行っている方のほうが、自分の辛さとかをちょっと話すきっかけができるから、そういう場でもありがたいというお話は聞きました。八代市内にいるとなかなか、周りも大変だからあまり自分のところも辛いって発信できないみたいで。皆さんまだ我慢している方もいらっしゃるんじゃないかなという感じです。お母さんにトイレとかもくっついて離れないとかありますもんね。だからだいぶ、お父さんお母さんとも離れてこうやって遊べるようになったっていうのが、嬉しいですね。
中村: 学校とか保育園の方がもう開いたので、平日は結構お片付けとかも進むんじゃないかと思うんですけど。今、土曜日はここはお遊び場を提供していて、やっぱり話しに来たりとか、気持ちの面で来られる方もいるのかなというところですね。
司会: 活動はいつまでされますか?
中村: 一応この遊び場、ここでの遊び場自体は9月いっぱい。今、週1土曜日と、今週は日曜日も解放するんですけど。それ以降は、でもやっぱり子どもたちや保護者の方が集まる場所というのは作っていきたいなと思っていて。今度10月24日に宮原の方でイベントの方をちょっと今企画しているところです。ここで実際に現場で知ったお子さんと親御さんが一緒に楽しめる機会というのがもっと増えたらいいなと思っています。
中村: 今、まだここも解放しているというのもあるんですけど、そういうマルシェとかイベントを続けていくためには、やっぱり費用の方はどうしてもかかってくるので。できれば同じ思いを持った方々にご支援いただけたら嬉しいなと思ってクラウドファンディングを始めました。あとやっぱり町の方が言われていたのは、どうしても住む場所を失って別の場所に移住されるという方がいらっしゃるんですけど、できればやっぱりこの町にいてほしいなという声はたくさん聞くので。やっぱりこの地域っていいよねと思ってもらえるようなイベントとかお祭りをしていきたいなと思っています。その地域の人がみんな顔を合わせて挨拶もできるし、そういう場を作っていきたいなというのは、この1ヶ月ここで過ごしてきて思ったことです。
概要(動画説明欄より)
「今日マジ楽しい」「まだいたい」「帰りたくない」
熊本の被災地で、子どもたちがそう話す遊び場があります。そこは、大人が自分のつらさを話せる場所にもなっていました。
熊本県氷川町で子どもたちを見守るのは、合同会社coa-n(コアン)の林田詩織さんと中村薫さん。同じ保育園で働いていた2人は、保育園の枠だけでは届かない家庭の困り事に応えたいと、2026年5月に起業しました。
地震の後、知り合いのいない被災地へ。避難所への問い合わせを重ねる中で、庭のプールを開放していた氷川アグリクラブとつながり、子どもの見守りを始めました。
8月に多かったのは、家の片付けをする間、子どもを預かってほしいという依頼。しかし、学校や保育園が再開した9月にも、支援を必要とする家庭は訪れます。
公園が仮設住宅の建設用地になり、学校の体育館なども使えない。子どもたちが体を動かす場所が減っていると、2人は話します。
一方、大人の中には、自分も被災しているのに、もっと大きな被害を受けた人がいるからと、つらさを口にできない人も。地域の外から来た2人だからこそ、話せることがありました。
個人宅へ出向く見守り支援も行う2人。起業したばかりで会社の経営もまだ安定しない中、活動をどう続けていくのか。子どもと保護者の日常を支える取り組みを取材しました。
■ 活動を支えるクラウドファンディング
「子育て家庭に『復興する時間』を熊本・出張託児プロジェクト」
実行者:合同会社coa-n/株式会社氷川アグリクラブ
[プロジェクトの詳細・ご支援はこちら(For Good)](https://for-good.net/project/1004261)
子どもを安心して預けられる環境をつくり、片付けや仕事、各種手続き、休息など、被災した家族が暮らしを立て直すための時間を支えるプロジェクトです。
■ 取材・撮影
田中慎太朗(一朶の雲株式会社/元熊本日日新聞記者)
取材日:2026年9月19日
取材場所:熊本県氷川町・氷川アグリクラブ敷地内
※活動内容は取材時点のものです。
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