この動画の要点
- 元記者の田中慎太朗氏が、甲佐町住民にとっての拠り所であるイオンモール熊本の被災状況や、自身の被災体験を語っています。
- カフェ「NEWOLD」の店主は、地震発生時の恐怖や、キッチンで一人だった子供の様子、近隣地域の停電・断水状況について証言しています。
- 地元の女性は、山の上での激しい揺れや、外出中だった息子との安否確認の緊迫した状況を振り返っています。
- RITAグループの倉崎好太郎社長は、馬刺し加工工場や物流センターの被害状況を説明し、事業継続への課題を語っています。
- 城南牧場では、地面の地割れや設備の損壊など深刻な被害が確認されましたが、馬たちの無事と復興への決意が示されています。
全文書き起こし
田中慎太朗(元熊本日日新聞記者・一条の雲株式会社 代表取締役): そうですね、やっぱり甲佐、それこそ今さっき、甲佐の「NEWOLD」っていうカフェの方にもちょっと一緒にお話聞きに行ったんですけど。やっぱり甲佐町の方はイオンモール熊本、ある種こう生活圏というか、心の拠り所みたいなところはあると思うし、私自身もこないだ映画見に行ったり、水春とかもよく利用してるので。まあ、ショッキングですよね。
田中: そうなんです。うちもちょうど今、妻が身重で。そうなんです、ありがとうございます。今8ヶ月ぐらいなんですよね。そうなんです、もうもはや後期で。なんで、ちょっとだいぶその、妻の体調も見つつっていう感じですね。
田中: イオンモールも前回も被災して、結構天井が落ちたりとかして、休業は結構してたんです。だから、でも今回の方がひどいですよね。それで言うと前回の、体感、あくまで体感ですけど、前回ほどのパニックまではまだ起こってないんじゃないかなとは思いますね。それはやっぱり熊本地震がまだ記憶に新しいというか、10年前ですからね。まだ皆さん記憶があられるんで、その教訓というか、「あ、こういう時こうせなんね」みたいな、ちょっと冷静な部分とかもあられるのかなっていう気はしますね。
田中: 今回で言うと、甲佐町の実家の、実家じゃない、甲佐町の家の方にいて。ちょうど2階で仕事やってたんですけど。もう、一息つく間もなく「あ、来た」と思ったらどんどん激しくなって。で、モニターとか本棚とかが全部もう倒れるし、すごく二人掛かりとか三人掛かりじゃないと動かせないような机とかもどんどん動いて。まあ衝撃が大きかったですよね。
カフェ NEWOLD 店主: いやあ、怖かったですね。断水とか停電とか、あっちの地区はなかったんですよ。ただ、隣の緑町っていう地区がもう停電と断水としてるって。でも今は復旧してるって聞いたんですけど。掃除はもうしてても「どうしよう」って言ってた。ここはもう全然、電気と水は通ったので。そうですね、助かりました。
店主: 前回の時は、ここにはまだ住んでなくて実家の方にはいたんですけど。いやあ、なんかね、やっぱり実際こうやって見ると、思ってもなかったからですね、なんかね。熊本で10年経って、またね。10年とかが経ってっていう。そうそうそう、だからまさかなんかまた同じぐらいのね、地震が来るとは思わなかったんで。もう本当びっくりしているところではありますね。
店主: いやだから、もう緑町の友達家族がやっぱり停電してて、食料とか冷蔵庫のものがどうしようっていう話を言ってたのぐらいですかね。あとやっぱり氷川の方が結構ひどかったので、氷川の知人に今連絡を取ってるんですけど、取れない方がなんか数名いらっしゃって。
店主: 上は中学校1年生から下は小学校1年生なんですけど、真ん中の小学校5年生の子が当時、上に一人でいて。キッチンに立ってたんですよ、一人で。でもうキッチンのものがわーって倒れてきて、で、慌ててその、ちょっとシンクのところの狭い隙間にこう入って身を寄せてたって言ってて。でもう上がっていったらもうわーって泣きながらですね、ぎゅーって抱きしめて、抱きついてきたので。もう相当怖かったと思って。でもう昨日の夜も、もうやっぱりなかなか寝付けなくて、怖い余震もあって。だからなんかそこがですね、ちょっとかわいそうなところではあったんですけど。いやあ、だからね、なんかこう一日も早くお客様お迎えできるようにしたいんですけど、ちょっと当分の間はね、まだなんかこう営業の目処が立たないかなっていうところはありますね。
地元の女性: 家が山の上なんですよ。だからすごかったです。ここも家がすごかったですね。そして息子がクレア(イオンモール熊本)にいたんですよ。もうだから、私だからもうすぐ位置情報あるじゃないですか。なんかあれで見て、位置情報で子供の確認をとりあえずずわーっとして、「帰りなさい」ってすぐ言って帰ってこさせたって感じ。爆発なんてね、気づいてなかったので。「何の音かな」ってその時わかんなかったんですけど、あとでテレビ見てから。ちょうど家でワンちゃんが怯えてて、ちょっと様子見つつってしよったら、本当ドーンって音がしたんですよ。あんまり聞かない、なんか自衛隊の演習みたいな音だった。これ何だろうかとは思っていたんですけど、そのあとテレビ見てびっくりしました。
女性: 6時半頃に、また道を浜線をずっと迎えに、また長男が市内にいたので、それを迎えに行ってた時にドーンって言ってました。だからもう一回あったんですよね、きっとね。眼科どうなんだろう、見てこよう。眼科あるんですか。中大丈夫ですか。中ぐちゃぐちゃ。やっぱり、そうですよね。甲佐、結局、あ、僕も甲佐なんですけど、震度わかってないですもんね。嘉島と甲佐と未定のまんまになってて。体感、前回より、ねえ。時間長く続くしですね、何回も続くから。
倉崎好太郎(RITAグループホールディングス株式会社 代表取締役社長): 我々は株式会社リタフーズと言ってですね、馬刺し、熊本名産の馬刺しをインターネット通販で販売しているっていう会社です。そういった事業をやってて、拠点が4つあるんですよね。協力会社さん含めたところなんですけれども。一つは本社、熊本市にある、インターネットで通販をするのでホームページを触ったりとか受注の処理とかお客様対応するチームがいる本社が熊本市。あと熊本市の南区に馬肉を加工、カット加工する工場があります。それともう一つ、震源地になった今回の宇城市にですね、宇城市の松橋っていうエリアに、物流センター、冷凍の物流センターがあり、そこでこう梱包などをしてヤマトさんに引き渡すっていう場所なんですけれども、そことこれから行く牧場っていう形でやっています。
倉崎: 一番被害がひどかったのは、その震源地の宇城市だったその物流センターのところで。今日はちょっと取材はできないんですが、建物に激しい損壊があったりとかしている状況って感じですね。弊社の提携牧場で馬をこうやって肥育していただいているっていう感じです。こちらがいわゆるその馬肉になる食用の馬たちですね。食用の軽種馬。で、今日朝6時に来た時は、この辺が結構、今もちょっとガタガタしてますけれども、だいぶ復旧しましたけれども、こういったところが落ちたりとかしてました。これらは本来はある程度真っ直ぐなもの。そうですね、ある程度は真っ直ぐです。この辺がズレてますね、大きく。
倉崎: 馬たちの様子はどうでしたか。馬たちは変わりなく食欲もあったんで。はい。まずはこの生体馬の安全は、大きな崩れもなかったので、まずこっちは確保できました。あとは加工場の方は加工場の方で結構大変なんで、次はそこの復旧。でもう一つ合わせて物流センターですね。物流の再構築っていうところで、ちょっとそこやらないといけない。徹夜でですね、宇城市松橋にある物流センター、震源地のところですね、徹夜で合志市の倉庫の方まで商品移動していただいたりとかして、本当にもうやっていただいた皆さんに本当頭上がらないというか、感謝かなと。今日の朝一で会いましたけれども、一睡もしてないですということでおっしゃっていただいて、本当ありがたい。
倉崎: 正直ですね、余震がまだかなり続いてるので、なかなか僕らも中に入ってちゃんと見れてないっていうのがある。まだ全容がわかってないっていうのが、中の方は本音ですね。最低限のものだけ運び出したって感じ。加工場の方は、実は10年前の熊本地震でかなり大きな被害があったんですよ。で、まあその時の経験とか反省もあって、地震に対してのある程度こう備えができていたっていうところで。本当にもう物が散乱しているレベル。で、ある程度しっかり片付けをしてしまったら、2日ほどで加工の方は回復できるだろうっていうところは見えています。
倉崎: ただ問題が、屠殺場っていうのがあるんですけれども、お馬さんをこう締める施設がまたちょっと別にあるんですけれども、そこに電源が来ていないので、そこが稼働しない。なると、しばらくこう馬刺しっていう馬肉を安定供給するっていうのが結構難しくなるなっていうのは、今情報としては入ってきている感じですね。とりあえずもう馬を最優先にするっていうところで。建物が崩壊している。だいぶこれでも綺麗にというか、ある程度整理はしたんですけど。とりあえずこの城南牧場の点で言うと、あとはもう一番向こう側に地割れが起きてるんで、そこを一日でも改善したいなと。ここら辺も結構壊滅的に壊れてるので。あ、本当だ、歪んでますね。
倉崎: あとはまだちょっと電気がまだ一部届いてないところがあるので、そこに関してはやはり課題なのかな。もうこの辺ぐらいから全部地割れが起きて、向こう側に下がっちゃってるんですよ。本当だ。ここも小屋が後ろが破壊されて、馬が朝からちょっと逃げちゃってて。そこはもう別の形に入れて。ここがもう全部あっち側に下がっちゃってる。これを修繕するってなると、もう大ごとですね。そうですね、なのでもうおそらくこの小屋を切り離して、ここをもう止めるかなっていうところですかね。この大きな部屋に関しては、あそこで地割れが止まってるんで。
倉崎: 今、社内でも言ってるのが、被災者なんだけれども、マインドまで被災者になるのやめようよって言っていて。被災者っていう事実は変わらないんですけれども、気持ちが被災者だってなってしまうんじゃなくて、我々「リタ(利他)」っていうのを社是で大事にしてるので、我々が被災者の方の力になっていくようにしようよっていうことはずっと会社の中でも言ってるので。まずは今我々周りの方たちを助けますけれども、しっかりですね、熊本の復興に向けて取り組んでいきたいなと思ってます。被災者にならないっていうのが大事かなと思います。
倉崎: 元々僕は起業家っていう感じで、自分でゼロからビジネス作ったんですけど。その時にやはり熊本の人なんで、美味しい熊本を全国に届けようみたいな形からスタートしたというか。当時は関東圏でなんか美味しい馬刺しを食べさせるお店がなかったりとか。馬肉文化をね、まず熊本県民として広げていこうよみたいなところからスタートしたっていうのが最初のビジネスの取っ掛かりで。牧場とは本当あっちもまだまだ全然小さい時、我々も小さい時から本当二人三脚で大きくなってきたっていう感じで。ずっと言ってるのはやっぱり熊本を代表する企業になるとかですね、そういったことを言っていまして。やっぱり熊本を元気にしたいじゃないですけれども。僕らってインターネットで通信販売するっていうことで、県外から売上を作ることができるんですよ。域外収入って言いますけれども。やはり人・物・金すべてが東京に一極集中していく中で、少しでも熊本県外から売上を作って、そして熊本県で雇用を生み出して、今みたいな熊本県内から仕入れてっていう形で、熊本経済を回していけるようなクラスターのハブになれるような会社、そういう会社になりたいなと思ってます。
概要(動画説明欄より)
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