2017/05/22 地域
灯物語 〜熊本地震から一年。南阿蘇に灯された一万人のメッセージ〜

2017年5月13,14日に南阿蘇にある道の駅『あそ望の郷 くぎの』で
三角灯籠や竹灯籠を使った灯りのイベント『灯物語』が開催されました。

昨年の熊本地震 4月16日の本震により阿蘇大橋がかかる山の西側が
長さ約700m、幅約200mに渡り崩壊し、大規模な土砂災害が起こり、
阿蘇大橋はJR豊肥線や国道57号線共々一部を残して崩落してしまいました。
その土砂崩れに、近くに住む大学生が残念ながら一人巻き込まれてしまいました。

こちらの灯りのイベントは、その地元の東海大学農学部の有志の大学生達が
主催する団体『阿蘇の灯』が主体となり行われました。

地元住民や南阿蘇に訪れた方、そして全国からもメッセージを募集し、
同じ復興を願う東北なども含めおよそ1万人近い方達から届いたその
メッセージを使って三角の灯籠が作られました。
灯された三角灯籠には一般の方以外にも熊本、阿蘇を想う有名人、著名人達
からのメッセージも入っていました。
その数およそ2,700基。
会場は阿蘇に流れる川のように、雄大で優しい灯りに包まれていました。
また、4月1日の福島県富岡町の避難解除に伴うイベント『富灯り』でも
協力されていた地元熊本で竹灯りの総合演出をしているCHIKAKEN(ちかけん)さん
達の協力により、竹灯籠も灯されました。

中央の竹灯りの間に飾られていた千羽鶴は阿蘇大橋で亡くなられた学生さんの
お母様が作られたものだそうです。


主催者の発表によると今回の灯りのイベントには
「 熊本地震の風化の抑制、南阿蘇の魅力を知るきっかけ作り、主催の学生達と
 地元住民さん達のとの交流や新入生達が南阿蘇を知るきっかけ、そして
 お世話になっている方達への感謝の気持ちを形にすること」
がコンセプトとなっているそうです。


南阿蘇では本当にたくさんの自然を楽しむことが出来ます。
一方でその自然の豊かさは時に厳しい現実をもたらすことがあります。
それでも私たちはその自然の恩恵を受けながら生活しています。

現在の阿蘇大橋の状況と共にイベントの様子をご覧頂けたら。
また、復興支援にもご協力頂けたらと思います。

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有志の大学生たちが起こした活動はこちらに思いが掲載されています。

阿蘇の灯
http://asonoakari.com/daihyouaisatu/

 

プロデュース :城島めぐみ
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