2016年9月4日(日)、東京都渋谷区の代々木公園にて、「SHIBUYA BOSAI FES 2016 渋谷区総合防災訓練」が開催されました。これは、今まで9月1日の防災の日に行われてきた防災訓練を、より多くの大人や子どもに参加してもらうために、9月の第一日曜日である4日に行ったものです。
防災意識を高めるために、より市民参加型へと生まれ変わった「SHIBUYA BOSAI FES 2016」。訓練はオープニングセレモニー中にも組み込まれました。「シェイクアウト訓練」です。これは地震が起きた時、自分の身を自分で守るためにどう行動したら良いか。詳細は動画をごらんください。
実際に市民が参加できる訓練は、「地震から身を守る方法は!?」「火災発生!火を消すには!?」「いざというときの救出・救護って!?」「避難所生活をおくるためには!?」「警察・消防・自衛隊の活動って!?」ともりだくさん。動画ではこの中から「火災発生」の際の訓練の様子をお伝えしています。
また、防災に関する展示や、商品の販売を行う多数のブースが出店しました。たくさんのブースの中から、陸上自衛隊が被災地などで実際に炊き出しを行う際の炊事車「野外炊具1号」でカレーを作る実演をお伝えしています。このカレーは200食分が振る舞われました。
そのブースの中に、8bitNewsが繰り返しお伝えしている、熊本地震で大きく被災した熊本県西原村の皆さんの姿がありました。西原村の崩れた私道問題(注1)に揺れる、河原地区の皆さん。西原村の復旧を目指して一般社団法人まけんばい河原を立ち上げた、さらにはクラウドファンディングを立ち上げた(注2)西村和也さんに、西原村の現状、また、今回持ち込んだ商品のおすすめをお伺いしました。それは言うまでもなく西原村の名物であり、どのような一次産業が西原村にあるかを物語っています。
西村さんは語ります。「作ったものが売れることで生産者、商売人は元気になる」「観光に風評被害がある。道は繋がっていてお店もやっているのに、道が繋がっていないと思われている」観光課に問い合わせてもらってもなかなか回っていないので、とにかくどこでもいいから問い合わせてみてほしいと。「あきらめずに来てほしい」
他にも熊本関連のブースが出店し、防災の大切さを、熊本の実情をもっと知って欲しいと、名物商品を売る姿が見られました。
雨の予報を吹き飛ばした今回の「SHIBUYA BOSAI FES 2016」。渋谷区の長谷部健区長は、数年かけて育てていきたいと語ります。防災をより身近に。その意気込みは、今年度も十分に感じられました。来年を待たずとも、常に身近に、防災を考えておきたいものです。
注1
「西原村河原地区私道問題」の情報は以下からどうぞ。
http://8bitnews.org/?p=7698
http://8bitnews.org/?p=7710
http://8bitnews.org/?p=7954
http://8bitnews.org/?p=7984
http://8bitnews.org/?p=8022
http://8bitnews.org/?p=8319
注2
「クラウドファンディング」の情報は以下からどうぞ。
http://donation.yahoo.co.jp/detail/5074001/