この動画の要点
- サグリ株式会社が、衛星データとAIを活用して熊本地震の被害状況をリアルタイムで可視化する「被害情報マップ」を作成しています。
- 救助活動や被害状況の正確な把握のため、現場での緯度経度情報が付いた写真の提供をLINEを通じて呼びかけています。
- マップには警察、消防、自治体のポータルサイト、大手メディアの情報のほか、車両の通行実績データ(RTDS)なども統合されています。
- SNS上の不確かな情報による混乱を防ぎ、公的機関や市民が迅速に状況を把握できる信頼性の高いプラットフォームを目指しています。
全文書き起こし
坪井: 一番今求めていることのところから先に言いますと、現場での緯度経度付きの写真っていうのをたくさん集めたいんです。特に被害がここにあるんですっていう情報が今こう錯綜していると思うので、Twitterとかそういうのだとあまり信憑性が薄いので、LINEを読み取ると何ができるかと言いますと、写真を撮っていただくと、許可いただければ緯度経度付きの現場の写真っていうのが送られるようになります。それ自体をAIプラス人の目視で信憑性高いものっていうのを載せていきます。あと緊急性のものですね。そのデータが一番足りていないです、今。
坪井: 今、何がデータとしてあるかと言いますと、県警の災害対策本部、警察署の直下に県警本部っていうのがあるんですけど、熊本県で立ち上がっている本部の情報や、総務省の消防庁の情報、大手メディアで信憑性の高いものっていうのは一通り載せていますし、各行政のデータっていうのは常に10分ごとに確認をしに行っていて、例えば熊本市の情報ポータル、八代市の情報ポータルとか、全て情報取得して必要なものに関して、例えば避難所についてどこにあるかとか、医療状況の受け入れ状況がどうかとかっていうのは全部このように可視化できています。
坪井: またRTDSから、これは地空間情報センターっていうところから、今の道路で通れている情報っていうのを可視化することも、青いところですね、ここの部分は通れる道になってますよっていうのが見えたりとか。あと被害情報のところですね。例えばこれだとエレベーターの閉じ込めがここにありますよだとか、そういう公的な情報がメインですけど、それが全て地図の上にこういう風に載ってる形になります。あと通行障害情報のところ、ここが今封鎖されてますよみたいな情報ですね。ここら辺の情報っていうのは可視化はできてるんですけど、リアルな情報のところが今一番足りないので、そこを拡散いただきたいというのが一番の経緯です。
溝二: なるほど。現場で撮ったそのスマホの緯度経度の情報が入ってる写真を上げることで、その実際のリアルな情報が積み重なっていくということですね、そのマップ上に。
坪井: そうです。SNSの情報はかなり検証が難しいんですね。写真とか動画とかのやつを一応紐付けてはいますけども、これ自体は優先順位はめちゃめちゃ低くしていますので、リアルな緯度経度付きの情報を載せていきたい。そのためには現場にいらっしゃる方々から、かなりお忙しいとは思うんですけども、そこで気づけた例えば道路がここ陥没してるとかっていう情報を写真撮影していただいて、緯度経度で上げると、それがこの地図に反映されていく。もちろんそこに一定の検証ちゃんとやるんですけど、ほぼほぼすぐにそれを伝えられるようにします。
坪井: 例えば私自身だと今市長とかと面談したりするので、そこ通じて展開していきたいなと思ってまして。ここら辺の情報っていうところはある程度、今何が起きてるかっていう可視化なので、ある程度見えてたりする人もいるとは思うんですけど、一旦全体向けに公表してます。あと追加するのは、今テララボさんとかのドローンで現地撮影を今行っているので、そのデータっていうのはここに反映させていきますし、今衛星の撮影してる会社さんとも連絡を取って、そこで撮ったデータも反映させていくので、ここ自体は随時更新をしていきます。随時更新されていきますが、一番今お願いしたのは現場のデータになります。
溝二: 今おっしゃっていた衛星の画像だったり、そのドローンの映像っていうのは、その映像として見るというよりも、そこから見える被害情報っていうのを人力で記入をしていって、被害状況に反映させるっていうことなんでしょうか。
坪井: 画像の質自体かなと思っていて、一番もちろんAI解析のところも同時に進めますが、まず画像を載せるというところを先にやります。この地図の上のひとつのレイヤーに撮った画像っていうのは載ってくると思います。今まだ撮ってる最中なので今はないですけど、撮ったらそこが反映されていくという形になります。それ自体の画像解析するところは、目視でやるのかAIの方が早いのかちょっとわからないですけども、AIでできるところはちょっと実装していこうかなと思っていて、その画像自体が来ないとわからないですね、どれぐらいの精度でちゃんと出せるのか。
溝二: あと、もうひとつ先ほどおっしゃってたRTDSの情報っていうのは、その道路の分断の状況だったり亀裂が入ってるとかっていうのは、それはどういう風に見えてくるものなんでしょうか。
坪井: 基本的には地空間情報センターっていうところがと連携して、リアルタイムで車両の通行実績とかを載せてくれているので、そのデータを反映させてるっていう形になってますね。例えば近隣にお住まいの方、ないしは我々のように取材に行くとか、人道支援に行きたいって方たち、道路の情報すごく気になると思うんですけど、具体的に例えば近くの空港からこの交差町に入るとか、八代に入るときにこの道路どうなんだろうって調べたいときはどうやって使えばいいんですか。
坪井: 調べたいときに、このマップに全て反映できてないところも結構あります。例えばトヨタさんがトヨタマップ、通れた道マップっていうのを出していて、そこにはトヨタさんで載せてたりするんですね。この情報をそのまま持ってくることはちょっとできないんですよ、レギュレーション上。なのでそこは逐一反映をさせていこうかなとは思ってるんですけど、今自動ではそこができてないです。で、先ほどのここがちょっと傷がついてますとか通れませんみたいな、結構リアルな情報っていうのが上がってくるとそこが地図の上で反映できるかなと。ここはバツですよっていうところができてると思ってるので、結構地上の情報が重要で、正直今国交省管轄なわけですけども、ここら辺ちゃんと把握できてないわけですよね、どこの道路が通れてるか。そういったオープンデータ今ないですね。
坪井: 例えばこれって「詳細なし」って書いてあるじゃないですか。ここが止まってるのかどうかとわかんないわけですよね。だけどこの地図の上に載せているので、そうかもしれないけどわからないみたいな状態だと思うんですよ。で、基本的にこの信憑性が薄いデータを載せていくとわけわかんなくなってくるので、高いものだけを載せていきたいんですね。その時にその場で撮った緯度経度のリアルな画像、状況っていうところはめちゃめちゃ判断効くので。我々だからTwitterとかも一応集めてますけど、基本的には公のやっぱり情報をメインにしちゃってるんですよね。かつ画像ありき、場所がある程度特定できるところを重点的にしちゃってるので、通行のところはそれが一番必要かなと思ってますね。通行と、あと建物の傾きとか倒れてるとかですね。
溝二: 実際確かに建物とか個人の住宅の被害状況っていうのは、その時写真残すのは後々その災害の補助だったりそういったところでも必要だったりしますし、自治体の方で把握するためにもめちゃくちゃ必要な情報っていうことですよね。
坪井: そうですね。自治体にももちろん集まってくると思うんですけど、自治体もそういうの可視化するとか今できてないと思うんで、地図の上にこう書いていってると思うんですよね。そこら辺も情報は本当は入ってくるものを反映させていくべきではあるんですけど、何せちょっと急遽突貫工事で作って公開し始めてるんで、一般ユーザーが上げてくれる情報の集約のマップとして使っていくのが一番いいんだろうなと今思っていますね。それ自体を足りてないところ差分は行政さんに提供しながら埋めていくっていう形になるかなと思います。
溝二: 今回このマップをサグリさんが作ったのは初めて、今やられているのが初めてなんですか。
坪井: 初めてです。前回能登の時にあまり衛星解析が使えなかったという話があったんですね。衛星解析ってどうしてもディレイしちゃうんです。特に現場のリアルな情報っていうところがちゃんと可視化されてないっていうところは共通してありまして、今AIを使えばすぐにこういうのが実装できるので、まずそこの部分を可視化するツールっていうのを作ったと。まず公開して何が起きているかっていうのを把握できるようにするということを目指していて、次に現場にいる人が上げてくれる情報っていうのは、ネット情報ではなくてリアルに現場である情報っていうのを上げて載せていくっていうことはどこもできていないと感じたのでやったって形ではありますね。私もマップどういうのあるかなって調べたんですけど全然なくてですね、NHKのマップと読売新聞のマップぐらいしかなかったので、あとは先ほどのように道路のマップとかしかなかったので、一回情報を集約するマップっていうのを作ったという形です。
溝二: 今回こういう市民の人たちから情報を集めるってなった時に一番気にするのが、これが本当のものなのか、AIで作られた生成画像だったりしないのか、そういったところもすごく気になるところだと思うんですが、それをなくすために極力緯度経度がついてるリアルな写真を直接LINEから送ってもらうっていう仕組みにしてるということですね。
坪井: そうです。SNS上からは極力拾わないって言ってましたけど、SNSに載ってる画像っていうのは緯度経度とかって情報としてないものなんですか。ないですね。ないので緊急性は低いデータにしていますし、一応もちろん引っ張っては来れるようにはしてます、TwitterのAPI使って。ただ参考程度にという形にはしてますね。
溝二: 今一番求めていることと言えば、現地からの写真。
坪井: 現地からの写真ですね。どんどん気づいたところ上げてほしいですね。
溝二: これは具体的に誰のために出してるこのマップっていう風に想定するとすれば誰になりますか。
坪井: 一番は救助活動で、次が災害対応というか、この県の人とか被災にあわれた方々がその状況把握して、そこに対してちゃんと支援が回るっていう状況を作るために作ったっていうのが一番ですね。後から多分ドローンとか衛星解析とも載ってくるので、そこはそこで我々一番そこがメインなのでやっていければと思うんですけども、現時点においては情報が命かなと思ってるので、誰もやってないんだったら私がやろうと。現時点ないのであったら逆に知りたいなっていう感じですね。各メディア、大手メディアが多分それぞれ発信をし続けてる形だとは思うんで。で、多分これ消防庁とか警察とかで自分たちで自治体がやっているわけですよね、紙の地図の上で。そこを可視化する。で、一番離れている市民の人たちがちゃんと情報獲得できるし、情報を上げるときにしっかりそれが反映されるっていう状況を作りたい。もうただそれだけで進めています。
溝二: この後もここのやっぱり情報の確信度みたいなものを確認してマップに反映していくみたいな作業も皆さんでやられてる状況ですか。
坪井: そうですね、今協力依頼とかを結構投げかけていて、昨日まではずっと自分一人でほぼやってたんですけど。まあそれもありますし、ただ正直AIの力を相当借りて作れてはいるんで、人が判断するって形ですね、その情報自体を。で、どんどん変えていく、あとは。これ自体をアップデートしていって、気になるところはあるわけじゃないですか、全て引っ張った時にこれどうなのとか。そういうところはどんどん投げて変えていくってことをしています。
溝二: 最後にお伝えしたいことありましたらお願いします。
坪井: 何よりもLINEの公式アカウントみたいなもので災害情報の収集の部分作ったので、そこに写真と緯度経度、これは冷やかしとかなしで入れてもらえたら、そこどんどん載せていきますので。それ自体が一定集まったら、そこが多い地域の市長とか市の担当の方々とかに連絡を投げかけていって、把握できてない情報っていうところをちゃんと認知していただけるようにしたいなと。またそれ以外にももし何か困ってることとかあったら、一応LINEで判断できるようにはしますので投げかけてもらえればなと思いますし、あとこういうの載せていきたいみたいなのがもしあれば言ってもらえれば、そこも対応していければと思います。全てが対応できないかもしれないですけども、お願いします。
概要(動画説明欄より)
熊本地震の被害情報マップ👇
https://kumamoto-quake-map.sagri.workers.dev/
LINEから写真を送れる👇
https://lin.ee/txATZWF
衛星データとAIで、農業と地球環境の課題を解決する 「サグリ株式会社」が、熊本地震の被害状況マップを作成している。 足りないのは現場の緯度経度付きの写真。救助活動や被害状況の可視化に繋げるため、広めてほしいと8bitNewsに連絡が来た。
今回、8bitNewsはサグリ株式会社の代表取締役、坪井 俊輔さんに話を聞いた。
このチャンネルのメンバーになって特典にアクセスしてください:
https://www.youtube.com/channel/UC86iqu-yHsb-BCjI3ArD9Rg/join
チャンネルをご覧いただきありがとうございます。
このYouTubeではジャーナリストやアーティビストが世界の市民と連携しながら現場を訪ね取材した、様々な現場の映像をみなさんにお伝えしています。ぜひチャンネル登録お願いします!
皆さんが投稿できる映像ニュースサイト「8bitNews」はこちら
http://8bitnews.org
8bitNewsへの取材依頼、情報提供、お仕事の依頼は
info@8bitnews.org までお寄せください。