2017/10/17 政治
【総選挙2017】自公希望維新vs市民と野党共闘の2局対決だ-志位和夫「日本共産党」委員長が日本外国特派員協会にて講演

日本共産党の志位和夫・委員長は10月16日、日本外国特派員にて講演した。以下は冒頭の発言。

 

◆◆◆

 

皆さんこんにちは。日本共産党の志位和夫です。今日はお招きいただきまして光栄です。冒頭10分ほどいただいて、今度の総選挙に臨む日本共産党の基本姿勢について、簡単にお話ししたいと思います。今度の選挙の最大の焦点はどこにあるか。公示に私はNHKのインタビューを受けまして、今度の選挙を、ネーミングを付けてほしいと言われました。私はさよなら安倍政治選挙と書きました。この5年間、こんなに憲法を粗末に扱った政権はありません。沖縄に対しても、あるいは原発の問題でもこんなに民意を踏みつけにしてきた政権もありません。そして森友・加計疑惑。こんなに異常な国政私物化疑惑にまみれた政権もかつてありません。
この政権を市民と野党の共闘の勝利、そして日本共産党の躍進で倒して新しい政治、新しい日本をつくる選挙にしていきたい。これは私たちのメインの訴えです。それでは安倍政権を倒したあとに、どういう日本をつくるのか。日本共産党は5つのビジョンを明らかにしています。

 

第一は外交です。どんな問題も軍事ではなくて、平和外交の力で解決する日本をつくっていきたい。現下の北朝鮮問題も経済制裁の強化と一体に対話による平和的解決に力を尽くす。これこそ唯一の解決策です。
第二は経済の改革です。私たちのスローガンは、1%の富裕層や大企業のための政治ではなく、99%の国民のため政治をというものです。この立場から税制、予算、雇用、そして地域経済を大企業本位から、国民の暮らし応援に切り替える具体策を提唱しています。

 

第三は原発の問題です。この問題の一番の試金石は再稼働を認めるかどうかにあります。私たちは再稼働に反対し、原発ゼロの日本をただちにつくる。そして再生可能エネルギー先進国にしていくというビジョンを明らかにしています。

 

第四は憲法9条を守り、9条を生かした日本をつくる。とりわけ今、安倍首相の下で進められている9条改憲に強く反対するということです。そして最後に、第五番目に私たちが訴えているのは、核兵器禁止条約、これが国連で採択されました。この核兵器禁止条約にサインする制度をつくろうという点です。

 

以上、5つの改革のプランを私たちは提示しておりますが、これを進める力は市民と野党の共闘です。この2年間、私たちは共闘によって日本を変えるという新しい道に踏み込んできました。それは確かな成果を挙げていると思います。昨年の参議院選挙では全国32の一人区の全てで野党統一候補実現し、11で勝利しました。続く新潟県知事選挙では勝利を勝ち取りました。今年の仙台市長選挙でも勝利しました。市民と野党が1つに力を合わせれば、自民党を倒せるというのは証明済みのことになっていると思います。

 

今度の総選挙でもこの流れをさらに発展させようと私たちは準備を重ねてきました。ただ困難も起こりました。民進党は突然、希望の党への合流を決めました。私はこのニュースを聞いたときに大変な逆流が持ち込まれたと実感しました。しかし私たちは共闘を諦めませんでした。この2年間積み重ねてきた共闘の絆は全国至るところに広がっています。それは一時の逆流でなくなるものではありません。

 

そのとき私はこういう声明を出しました。こういう厳しい条件の下でも共闘の道に進もうという勢力が現れたら私たちは手を結ぶと。そのあと立憲民主党が結党されました。私たちはこの流れを歓迎し、今私たちとしては日本共産党、立憲民主党、そして社会民主党3党と市民の皆さんが協力して選挙を戦っております。
全国289の小選挙区のうち、249で3党としては候補者を一本化することができました。一本化したからには最大の勝利を目指したいと思います。そして何よりも比例代表で、私たち日本共産党はこの1週間、力を尽くして、必ず躍進を果たしたいと決意しております。共産党が躍進することが共闘を進める一番確かな力になるということを、今、訴えて、戦っているところです。ちょうど10分になりましたので、これで終わりにしてあとはご質問に応対したいと思います。ありがとうございました。

 

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プロデュース :及川健二
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