2017/08/10 地域
湘南みかんレスキュー「美味しいみかんのためにお手伝い」

7月30日に神奈川県大磯・二宮町で行われた「湘南みかんレスキュー」に参加してきました。

NPO法人湘南スタイルのプロジェクト「湘南みかんの木パートナーシッププログラム」内で行われている摘果体験です。
この摘果を行わないと、甘く美味しいみかんはできません。農家の皆さんは、これらを全て手作業で行っています。

NPO法人湘南スタイルWebサイトより
みかんは、神奈川県の生産果実第一位の地域資源であるにもかかわらず、そのことは一般的に知られていません。海外からの輸入生産物に押され、価格が低迷、その結果、若年層の収納意欲が低下し、後継者不足により生産者の平均年齢は65歳を超えるなど高齢化の一途をたどっています。農業所得の低下が後継者不足となる大きな課題です。
また、みかん畑は手入れを怠ると2~3年で荒廃化が進んでしまいます。一度荒廃してしまった畑は、イノシシやサルなどの餌の絶好の供給場所や隠れ家になってしまい、鳥獣被害の勝台につながります。また、産業廃棄物などの不法投棄などで周辺の景観や環境悪化の原因となっています。
大磯・二宮地区のみかんは2,800t。県内全域の10%であり、大部分を生産する小田原を中心とする西湘地区の行政から、みかん農家の窮乏も同じで、県全体の課題であることが解ってきました。

湘南「みかんの木パートナーシップ」プログラム

摘果したみかんは、今まで捨てられていました。
農家さんは自宅で薬味として使う程度。この摘果したみかんを「青摘みかん(アオツミミカン)」として、
絞り汁を商品化するプロジェクトに取り組んでいます。

摘果体験は、農家の方にコツを教わりながら行います。
摘果前は約1本あたり800個の実がなっていますが、甘く美味しいみかんにするためには、300個〜400個前後まで全体のバランスを見ながら摘む必要があります。冬の収穫に向けて暑い中作業は続きます。

収穫後に味わった「青摘みかん」の果汁は、みかんの香りがする爽やかで優しい酸味。
焼き魚、カツオのたたき、お酢の代わりに使ったり、炭酸で割って飲んだりと大活躍中です。

プロデュース :猪野由美子
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