2016年4月に起きた熊本地震。
その影響で最大660haの農地が被害を受けたと言われているそうです。
熊本は元々多くの水源があり、とても自然豊かで西日本ではお米の
生産量が一番です。しかし、昨年の熊本地震の影響で多くの田んぼや
農家さんにも被害が及び、作付け出来ない田んぼがたくさん出来ました。
その背景は様々で、田んぼや水源自体が被害を受けた場所、田んぼや家は
大丈夫だけど地震後に大工仕事が増えて田んぼの作業が出来なくなって
しまった人、いつもきてくれる親戚が来れなくなって、人手が足りない所、
そして家や機械が潰れてしまったり、一緒に働いていたご家族が
残念ながら亡くなってしまった等。その背景は本当に様々です。
実際に熊本を訪れると多くの田園風景が見渡せますが、作付け出来ない
田んぼで故郷の景色が変わってしまわないようにと、日本お米協会
代表理事の森賢太さんの呼びかけにより、被災した田んぼと種もみを
受け継ぎ、被災者の方や県外からのボランティアの方など、
500人以上の人が関わり、作付けを断念されかけていた田んぼの
およそ55ha(東京ドーム11個分位)の作付けを行いました。
中にはボランティアだけでなく地震で仕事が出来なくなってしまった方に
仕事として作業をして頂いたそうです。そのお米が無事育ちました。
そんな、みんなの想いがたくさん詰まって収穫されたのが熊本ヒノデ米です。
昨年は熊本市内での栽培、収穫でしたが、今年はまた新たに昨年
作付け出来なかった場所を復活させています。
そこは益城町の隣りで、やはり被害の大きかった場所だそうです。
田んぼまでの道のりでは、廃校になった場所に仮設住宅があったり
土砂崩れが起きたままになっていた場所もありました。
5月中旬にその田んぼに私が訪れた時は、ちょうど苗を育てている
ところでした。
6月の初めに田植えをして、収穫は10月の初め位だそうです。
そこは近くの山にある水源から豊富な水が流れてくる場所でした。
まるでミネラルウォーターのような、地下水たっぷりの澄んだお水を
豊富に含んだお米は澄んだ味わいのお米に仕上がるそうです。
復興の温度差がある熊本ですが、まだまだ時間がかかる場所があります。
なかなか遠くて行けない方は、ぜひ身近にできる復興支援をお願い致します。
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こちらの熊本ヒノデ米は『にこまる』と『ひのひかり』の2種類があり、
『にこまる』は粒がしっかりしていて、お肉料理や丼ものに合うそうです。
また『ひのひかり』はバランスがよく、何にでも合うお米だそうです。
6月4日(日)に恵比寿で開催される
恵比寿ビール坂祭り内の恵比寿新聞さんと堀潤さん主催の
『伝える人になろう講座 熊本復興支援ブース』でも数量限定で
販売します。持ち帰りやすい500mlのペットボトルでの販売になります。
是非、この機会にご試食頂けたら。
また、当日来れない方や、ご興味ある方は是非こちらのサイトを
ご覧ください。
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熊本ヒノデ米PROJECT https://hinodemai.thebase.in/
日本お米協会 http://rice-assoc.jp/