2017年4月1日午前0時。
福島県双葉郡富岡町は帰還困難区域を除くエリアの避難指示解除がなされました。
それに伴い3月31日の夜から4月1日午前0時に向けて、竹灯りを使った
追悼と感謝のセレモニー「富灯り」が雨の中でしたが開催されました。
このイベントは2011年の先の見えない状況の中から少しずつ前に進んで来れたのは
富岡町民や関係各所の方々、また復興に向けての支援者の皆様のお陰だと富岡町民
自らが企画し、皆様への感謝の気持ちと震災で亡くなってしまった方々への追悼の
意を込めて開催されることになりました。
今回の竹灯りに伴い、同じく昨年大きな地震の被害に遭った熊本から竹灯りの演出を
している「ちかけん」さんが協力しに来られて、あいにくの雨でしたが会場には
とても綺麗な竹灯りがたくさん灯され、避難指示解除の午前0時に合わせ会場に
居た人々で黙祷をしました。
また、桜で有名な富岡町では4月15日頃桜が満開を迎え、桜のトンネルで有名な
夜ノ森では15,16日と一部歩行者天国になり、夜には桜並木もライトアップもされ
町民だけでなく県内、県外に関わらずたくさんの人が桜を見に訪れており、
すれ違う人たちがお互いを懐かしがる再会の様子も現地で多く見られました。
2011年3月11日に起きた東日本大震災に伴う原発事故により、東京電力福島第一原発
から20km圏内にある富岡町は一時警戒区域として指定され、一般的には町内全域に
立ち入ることができなくなりましたが、2013年3月25日の警戒区域の再編により
帰宅困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域に再編され、帰還困難区域以外は
住民の一時帰宅や復旧の為の立ち入りが出来るようになりましたが、その後もずっと
町民はそこで生活することを制限されてきました。
昨年の11月末には複合商業施設「さくらモールとみおか」がオープンしましたが、
今回の避難指示解除により、本当の意味で復興に向けての第一歩が始まりました。
しかし、帰還困難区域は残り、まだまだ多くの問題も抱えています。
*追記 今回の映像はダイジェスト版なので詳細はまた別途アップします。