『新編 日本一醜い親への手紙』は、子どもを虐待から救います!
全国の児童相談所へ寄せられた虐待相談の件数は、厚労省が調査を始めた1990年(平成2年)は1101件だったものの、右肩上がりに増え続け、2015年(平成27年)の速報値は10万3260件。
過去最高(最悪)を更新しています。
相談件数は25年間で約100倍に増え、虐待の内実も見過ごせない事態になっています。
厚労省は、身体的虐待・心理的虐待・ネグレクト(育児放棄)・性的虐待を児童虐待の典型例として示しています。
しかし、今日では、子どものお金を親が不当に奪う「経済的虐待」や、親自身が精神病やカルト宗教団体の信者などによって子どもが一般社会となじめなくなる「文化的虐待」など、報じられることがまだ珍しい新しい虐待の実情があります。
安倍政権下の日本では、軍事費ばかりが増え、虐待対策への予算割当が少なく、虐待相談だけが増えています。
これでは、児童相談所の職員は不足したまま。
虐待された子どもを救うことができないどころか、虐待を減らす仕組みすら作れません。
児童虐待の被害者の多くは、18歳未満。
彼らには選挙権がありませんし、教育現場では主権者マインドも育てられておらず、被虐待児は虐待対策の予算を増やすように国に訴える方法さえ知りません。
政治家にとって得票になる高齢者向けの医療・福祉が手厚く、次世代の若者はただでさえ増税と借金のツケを払っていくのに、虐待対策さえ進まないのなら、この状況は
「政治的虐待」かもしれません。
子どもを守るはずの大人たちが、あまりにも子どもの生きる権利に関心が足りてなかった結果、家という密室で隠蔽されてきた児童虐待の加害者が告発・逮捕されにくいままになっています。
それどころか、強すぎる親権のために被虐待児の一時保護や里親の元での養護も難しいままなのです。
そこで、dZEROという千葉市の出版社では、虐待された当事者100人から「親への手紙」を公募し、『新編 日本一醜い親への手紙』(仮題)という1冊の本として出版しようと、現在、「親への手紙」を公募中です。
この公募を通じて、今まさに虐待されている未成年の事例を拾い上げ、児童相談所へ早めに通告するチャンスを作り出すと同時に、手紙の採用者に対しては1人あたり1万円の謝礼を提供することで、虐待親のいる家から児童相談所や子どもシェルターなどへ移動できる交通費を確保できるようにします。
そのようにコストをかければ、通常の出版コスト300万円程度に100万円以上のコストが上乗せされるため、「本が売れない」と言われて久しい中で、大手の出版社はこの本の企画を見送りました。
しかし、本書の編著者であるCreate Mediaでは、千葉市の小さな出版ベンチャーdZEROと出版の合意を取り付け、制作費400万円を調達するために、1冊2000円(税・送料込み)を先払いで振り込みすれば秋には郵送で届けられるという仕組みを始めました。
http://letters-to-parents.blogspot.jp/2017/03/blog-post.html
20年前に同様の趣旨で作った『日本一醜い親への手紙』の一部を紹介する動画が、上にあります。
これを見て、この本に虐待された当事者が込めた思いを受け止めたいと思ってくれたら、ぜひ先払いでお買い上げください。
先払いをする方が増えれば増えるほど出版時期が早まり、それによって今まさに虐待されている子が虐待から解放され、多くの方に虐待の深刻さが伝わり、虐待対策の予算がこの国に生まれるチャンスができます。
一緒に「虐待のない社会」へ変えていきましょう!
プロデュース :今一生