2016/10/20 地域
熊本地震による活断層被害状況~熊本県益城町~そこから考える地震対策とは?

2016年4月14日及び16日に発災した熊本地震により熊本県の益城町は甚大なる

被害を受けました。特に今回の地震で明らかになったのは活断層による被害状況です。

今回の地震では布田川・日奈久断層帯と呼ばれる活断層が震源となって、

地表では
地盤が最大約2mもずれたといいます。益城町にある田んぼや麦畑では

その断層のズレがはっきりと目に見える状態で亀裂が走っています。

また活断層により近い家の多くが全壊している事がすでに調査で明らかになっています。

今回、熊本地震からちょうど5ヶ月経った9月14日に益城町を訪れた際に本来は個人で

ボランティア活動をされている方のところにボランティア参加するつもりでいたのですが、

当日は雨でボランティア作業が中止になり、代わりに現地でお話を聞く事が出来ました。

今回現地の様子を案内して頂いたのは震災直後から現地入りをし、ボランティアセンターで

ずっと活動されており、減少していくボランティアセンターでの活動を終えてから、

現在は個人でボランティア団体を設立し、ボランティアセンターでは行かれないような

現場の支援をする防災支援、減災支援、災害復興支援を主に行う『支援の「わ」』

代表の堀内正訓さんと区長の廣田律男さんが、益城町で特に断層被害が目立つ田んぼや麦畑、

そして益城町津森地区でも一番被害が大きかったという杉堂地区や堂園地区などを

案内してくださいました。

そこでは本当にまだまだ震災直後と変わらない状況や、なかなか公費での解体が進まず

ご自分達で家を燃やしている状況等がありました。特に杉堂エリアは建物だけでなく

地面ごと大きなダメージを受けており、再建の目処がなかなか立たない状況です。

震災から半年経った今。まだまだ支援活動は必要です。

因みに堀内さんの元に集まられているボランティアの皆さんも各地から来られていて

同じ九州の方も、東北の方から自転車で日本一周をしている旅の途中にしばらく
ボランティアに参加されている方もいました。
中には車中泊を続けながらボランティア活動をされている方たちもいて
こういう現地で直接力になってくださっている皆さんへの支援もまた
必要なのかもしれません。まずは繋がっていくことが大事だと思っています。

いろんな支援の形があると思います。現地に行って直接ボランティアに参加する事、

被害の少なかったエリアへ観光などで足を運ぶ事、義援金を送る事、現地のものを買う事、

復興支援のイベント等に参加する事など。

自分たちに出来る事をしていく事が大事だと思います。決して他人事ではありません。

もしかしたら次に自分が同じ経験をするかもしれないので助け合う心が必要です。

日本列島には2000以上の活断層があるとされ、関東だけでも活断層は20以上あります。

日本列島の中でも特に重要と思われる98の主要活断層もリストアップされています。

(地震情報サイトhttp://j-jis.com/danso/

いつどこで次の地震が起こるかわかりません。

今回の地震によりわかった事は、活断層の近くでも地盤の善し悪しで被害の大きさが

変わること。また建物の耐震性によりその状況が変わるという事です。

少なくとも活断層のすぐ近くには、被害が拡大するような重要な施設や人が多く集まる

施設等は建てない事、建物の耐震性もしっかりと保って行く事。

まずは自分の身近な
エリアに活断層が在るか無いかを知る事が、これから来るであろう

大きな地震に備える事の一つなのかも知れません。

自治体に応じて市役所等で活断層マップなどを販売していたりもしますので、

是非一度まずはご自宅のエリアを調べてみてください。

最後になりますが、熊本地震により被災され亡くなられた皆様に心よりご冥福を

被害に遭われた皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

また一日でも早い復旧と復興を心より願っております。

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復興支援団体支援の「わ」のFacebookページでは日々の活動報告や活動予定などが

アップされています。また今後は支援物資等の掲載もされていくようです。

現地のリアルタイムな情報が得られますので、是非こちらもご覧になってみてください。

支援の「わ」Facebookページ https://www.facebook.com/shiennowa/

プロデュース :城島めぐみ
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