近年社会構造の変化やグローバル化の進展、非正規雇用の拡大などで生活に困窮する人が年々増加し社会問題となっています。そのような状況の中、昨年生活困窮者自立支援法が施行されましたがこの制度があることをご存知の方は少ないかと思います。 いつ自分に降りかかってくるかもしれないこの貧困と困窮についてまず生活困窮者相談窓口とはどのようなことを行っているところか仙台市生活自立・仕事相談センターの佐藤さんと後藤さんからのインタビューそして貧困の極と言われるドヤ街で日雇い労働者を長年お世話している近藤昇さんからのインタビューまた支援者であり貧困問題と居住問題の研究者でもある稲葉剛さんから貧困と困窮についてのインタビューや私の住む仙台市で活動する仙台夜まわりグループ今井誠二さんから現場の声など聞いてみた報告映像です。 番組案内 【1】仙台市生活自立・仕事相談センター「わんすてっぷ」インタビュー 0:37〜7:01 生活困窮者相談窓口とはどのようなことを行っているところかまた実際、相談にのった事例などをふまえ職員の佐藤さんと後藤さんからのインタビューです。 【2】寿町日雇労働者組合 近藤昇さんインタビュー 7:05〜15:56 バブル崩壊後多くの日雇労働者がホームレスとなり社会問題となったが日雇労働者の街(ドヤ街)が今違う性格の街になってしまった。 寿町この町で長い間日雇い労働者を助けてきた近藤昇さんから変容する寿町について聞いたインタビューです。 【3】NPO法人もやい理事/立教大学(大学院)特任准教授 稲葉剛さんインタビュー 16:00〜28:58 近年の貧困と困窮についての解説と生活困窮者自立支援法についての解説また近年家族や地域のつながりが希薄になったと言われる中NPO,ボランティアなどのコミュニティ形成について稲葉さんの感想と意見など 【4】支援の現場から 仙台夜まわりグループ 今井誠二さんインタビュー 28:58〜35:19 ネットカフェ居住者の街頭アンケート調査と仙台でのネット難民の状況や取り巻く環境についてまた支援者そして社会保障制度の中で務めるものとして感じていることなど 【5】+One コーナー 報告 若者の住宅問題 稲葉剛さんインタビュー 35:19〜37:13 昨年ビックイシュー基金が中心となり調査監修した若者の住宅問題を取り上げ若者たちの住環境そしてその背景などについての解説 【編集後記】 取材を終え感じたことはインタビューした皆さん自分の立ち位置でできることを真剣に取り組まれていたということそれと困窮とは字のごとく「問題に囲まれて伸びることができないそして縮こまる」ということではないでしょうか物やお金はもちろんですがコミュニティ形成も貧困に対峙する大事な要因ではないかと感じた今回の取材でした。