横浜市栄区にある瀬上市民の森に隣接する瀬上沢で、ホタルを見てきました。この日は湿度が高かったためか、ホタルがよく飛び、その様子は10分ほど歩くともう車通りの多い都会の道に出てしまうとは思えないほどの別天地でした。
ホタルはゲンジボタルです。4秒周期でゆっくり発光します(東日本型)。ですので鑑賞していてもゆったりした気分になります。バラバラに発光するかと思いきや、時折、周期を合わせて一斉に発光する瞬間があり、美しさに言葉を失います。
こちらの瀬上沢はホタルの景勝地として地元民の間では有名で、この日も大勢の親子連れが詰めかけていました。街灯もない真っ暗な中ですが、子どもは泣きもせずホタルに夢中になり、中には捕まえてしまう子も。ホタルを捕まえるのはマナー違反とされており、それを注意しない親にも残念さはありました。
これだけのホタルが見られるところであるのに、ここには宅地・商業地開発の波が迫っています。瀬上市民の森の周りは住宅街に囲まれています。その住宅街をさらに広げようとしています。反対運動をしている市民団体もありますが、横浜市は開発を進めようとしており、貴重なホタル生息地が失われてしまう可能性があります。
詳しくは、「認定NPO法人 ホタルのふるさと瀬上沢基金」のページをご覧ください。今までの経緯が細かく記録されています。
http://www.segamikikin.org/index.html
帰宅路、沢沿いの道を歩いていても、途切れなく光るホタルたちを見ながら、ここが失われてしまうかもしれない可能性に思いを馳せました。情緒的と言われるか知れません。が、この素晴らしい景色を失いたくない、純粋にその思いを、自分の中で確認できました。
なお、この動画は360°動画です。パソコンからはブラウザ「Chrome」から、モバイル機器からはYouTubeアプリからご覧いただくと、自分の目線を好きなように画面の中で動かせます。画面外に写っているホタルを見ることも出来ます。お試しください。
撮影機材:RICOH THETA S
Special Thanks
堀潤 下村健一 DOVA-SYNDROME
音楽
「碧色の光」by ミルアージュ
撮影・編集・プロデュース
西村晴子