学校で、言葉もわからず、何の支援もない状況に、ただ独りいたとしたら、どうだろうか。
そうした子どもたちが存在する。
いま、この日本で――。
日本には、外国人がまとまって暮らしている外国人集住地域がある。
これらのエリアでは、その地域に設置されている看板が多言語表記を標準としていたり、学校内で手厚い支援が受けられているという。
自治体も資源を投入しやすい環境にある。
……その逆に、小規模の自治体にわずかに外国出身者が散らばって暮らしている外国人散在地域と呼ばれるエリアもある。
地域内に居住する外国人数自体が少なく、またバラバラの地区に散らばって居住していたりする。
そのため、外国にルーツを持つ子どもが、ひとりやふたりと、ごく少数を抱える学校が点在している状況になる。
こうした散在地域の自治体の多くは、外国にルーツをもつ子どもに対して、人や予算を特別に割いて支援するのはなかなかに難しい。
日本語学習などの機会が必要な孤立した外国にルーツをもつ子どもをどのように支援するかが課題になっている。
……そうしたなかで、YSCグローバル・スクールでは、インターネットで授業を配信することで、孤立している外国にルーツをもつ子どもを繋げる試みをしようとしている。
そのためのクラウドファンディングもたちあげた。
……ひとりでも多くの日本語学習の機会を欲する外国にルーツを持つ子どもに、支援の手が届くことを願う。
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「NPO法人青少年自立援助センターYSCグローバル・スクール」
http://www.kodomo-nihongo.com/
「READYFOR」でのクラウドファンディング
https://readyfor.jp/projects/kodomo_nihongo