2016/04/27 地域
震災を体験したから出来たこと。〜 福島から熊本へ。繋がる想いと支援の輪 〜

東日本大震災から5年が経った 2016年4月14日夜 
九州 熊本県を中心に最大震度7の大きな地震が発災しました。

九州地方では過去に無いような大きな地震が起こり、被害は限定的といえども
多くの家屋が倒れ、土砂災害が起こり、たくさんの命を失った事には変わりはなく、
今現在も避難生活を余儀なくされている方が多くいます。

過去に何度も大きな災害に見舞われながら、私たちは一体どんな支援が出来るのか
個々人で考えながら、戸惑う事も多かったりしますが、東日本大震災で大きな
被害を受けて、そこからでも復興に向けて前に進んでいる東北、福島の皆さんは
その体験を生かし、いち早く必要な支援を現地の人達に直接されたと言います。

今回は4月23日に福島県いわき市に訪れた時に見た、支援のあり方の一部や
東日本大震災以降ずっと行われている未来会議に奇しくもこの日熊本地震の前から
来る事を予定されていたという熊本からお越しの大学の先生から直接現地の状況や
今回の震災を経て感じたこと等、お話を聞く事が出来たので、そちらをまとめさせて
頂きました。

いわき駅ビル内に入っている「Vege Cafe」さんでは東日本大震災で
福島の農業が大きくダメージを受けて、その後も風評被害等に悩まされながら、
農家さん達と一緒になって復興に向けて色々取り組み、前に進んで来ました。
そんな中で、震災直後トマトの生産が日本一の熊本県からはたくさん助けて頂いたとの
事で、今回はその恩返しが少しでも出来ればとすぐに熊本の甘夏を使ったメニューを
開発し、農業の部分で応援することをしています。

また普段から震災や災害で困っている人達の為に、笑顔と募金を届ける為のチャリティ活動
をしているシーサイドシスターズの皆さんは、熊本募金の活動をしていました。

今回の災害ではたくさんの犠牲がありつつも、行政、市民のボランティア、SNSの活用など
東日本大震災での体験がたくさん生かされていて、今回の支援活動等に繋がり
まだ余震が続く中でも、早めに落ち着きを取り戻す事が出来ているように感じると
熊本から来られていた石原明子先生は言われていました。

それぞれが体験したからこそ出来た事、わかる想いなど、
私たちはあの時の経験を生かしながら、確実に前に進んでいます。

今回の地震では幸い津波や原発事故の被害は免れたことにより、被害の状況の
違い等もありますが、同じように必要な支援がある所、違う支援が必要な所など、
まだまだ福島も熊本もたくさんの支援や知恵や技術が必要です。
想いや体験は実際に自分が体験しないとわからない事も多いですが、
みんなで一歩ずつ前に進めるように、それらを共有しながら
これからも対話をし議論を重ねていく事やその場所が必要だと感じています。

どこにいても、私たちはいつ当事者になるかわかりません。
今自分たちになりに出来る事を考えながら、これから起こり得る地震にも
備えていきましょう。

プロデュース :城島めぐみ
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