16日未明、熊本県でマグニチュード7.3の地震が発生。熊本市内の避難所で夜を過ごしていた野坂優子さんからメッセージが届いた。
野坂さんはたまたま震災が起きる数日前に堀のSNSにメッセージやコメントを寄せてくださりメッセージのやり取りをしていた。一昨日、震度7の地震が発生してからは、自らも避難を続けながら街や避難所内の様子を細かく伝えてくれている。
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こちらは未だ余震が続いています。
家の中はめちゃくちゃです。
益城のすぐそば、熊本市立桜木中学校にいるのですが、食料含め、支援物資が全くないです。
そして断水が続いています。
飲み水だけは、近くの井戸水があるので、みんなでペットボトルに汲みに行って最低限あります。
(4月16日午前10時過ぎのメッセージ)
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野坂さんによると、熊本市東区で避難所となっている市立桜木中学校では断水が続いており飲料水の確保が難しく、近くにある民家の井戸水から手分けして水を汲み上げペットボトルに詰めて分け合っているという。
また、トイレに使う水は別の造園業の方のところから井戸水を引いてきたのをバケツに入れてまかなっており、避難者の皆さんが手分けをして水を汲み出す様子を写真や動画に収め送ってきてくれた。
野坂さんは「民家の方々の善意で水がなんとか確保できている」と話す。
一方、避難所では午後になり新たに避難してくる人の数も増えている。
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今にも雨が降りそうで、体育館の中は大変蒸し暑いです。
人も増え、校舎や運動場にもいます。
先ほど、荷物を急いで取りに行ったのですが、まだ、避難してなく、自宅におられる方もいらっしゃいました。
友達も広場の駐車場で過ごしています。
(4月16日午後3時前のメッセージ)
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野坂さんが避難所につめている市役所の職員などに聞いたところによると、新たに避難してくる人の毛布が足りず、朝晩の冷え対策ができない状況だという。救援物資は本日中に届く予定だが、確定はしていないと説明をうけた。
また、周辺の道路では、信号機が止まっている交差点で県外から応援に来た警察官たちが交通整理をしてくれているものの渋滞は解消されず、路肩に溢れる無断駐車の車がさらなる渋滞を招いている状況だという。
今夜から明日にかけて、九州地方では天気が大きく崩れ雨が降る予報だ。すでに大規模な土砂崩れが発生しているところもあるが、これまでの揺れで地盤が緩んでいるところもあり、気象庁では大規模な土砂災害への警戒を呼びかけている。引き続き警戒が必要だ。
16日午後4時半現在、熊本県阿蘇市には避難勧告が出ている。夜を迎える前の明るいうちの避難が必要だ。声をかけあっての速やかな避難をお願いしたい。