2015年10月21日、水族館アクアマリンふくしまが発見した新種のエビの世界初展示が始まりました。「ラウスツノナガモエビ」です。(撮影日:2015年10月25日)
科名:ヒメサンゴモエビ科
学名:Lebbeus fujimotoi
以下、アクアマリンふくしまのFACEBOOKページの解説を引用します。
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2014年9月に北海道知床羅臼沖水深500~800mで採取され、アクアマリンふくしまと千葉県立中央博物館の駒井智幸博士との共同研究による論文が2015年10月に公表され、新種と認められました。(Matsuzaki et al. 2015: Zootaxa 4032)
和名の「ラウスツノナガモエビ」は、羅臼の小学校の生徒さんにこの新種を食べながら考えてもらいました。いくつかのエビを食べ比べてもらったのですが、おいしさも人気No.1。(ただし、漁獲量は非常に少ない種です!)学名のfujimotoiは、このエビを採集したエビかご漁の船長「藤本さん」への献名です。
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アクアマリンふくしまに行って見てきましたが、すでに茹で上がったかのような鮮やかな赤と白が印象的、かつ足が白くよく目立ちます。また本種の名の通り、ツノがとても長いのが特徴です。
腹部は太めで、やや後ろに反り返っています。あまり活発には動き回りませんが、触角をよく振り回していました。動くときはゆっくりです。
大きい個体は10cmはあったでしょうか。白と赤の体色もよく映えていました。他の個体(撮影時は5個体が展示されていました)はやや小さく、身体も透明感がありました。サイズのイメージとしては、スーパーで売られているブラックタイガーとほぼ同じか、やや小さいくらいです。
世界でも展示例がないとのことで、アクアマリンふくしま側は「お早めにごらんください」と勧めています(ツイッターより)。アクアマリンふくしま2階のオホーツク海コーナーにて、展示されています。新種のエビを見る機会はそうそうありませんので、興味のある方は行かれてみてはいかがでしょうか。
なお、この映像は4Kです。4Kでごらんになるためには、YouTubeプレイヤーの歯車アイコンから、画質→2160pを選択してください。ただ、水槽の照度が低かった関係で、画像にノイズが目立ちます。ご容赦くださいますようお願い申し上げます。(撮影:iPhone6s)