2015年10月1日午前8時頃 米海軍横須賀基地に今年
5月まで
配備されていた原子力空母ジョージ・ワシントンに代わり
東日本大震災におけるトモダチ作戦で活躍したロナルド・レーガンが入港しました。
外務省は当初10月2日の入港予定を発表していましたが、
悪天候が予想された為一日前倒し、自衛隊では最大級のヘリコプター搭載護衛艦
「いずも」がロナルド・レーガンを東京湾まで随行し、横須賀の海軍基地
へ
配備されました。
ロナルド・レーガンはイラク戦争などに従事し、航空機等を飛ばす為に
存在しているといわれています。
全長は333m(東京タワーを横にした長さと同じ)、幅77m、高さ75m
(ビルの高さで言うと20階相当)そして重さは10万トンあるそうです。
乗組員は巨大護衛艦いずもの10倍以上になる5,500名が通常乗船しており
広い甲板の上に戦闘機や航空機を約70機搭載出来るといいます。
それはまるで一つの街が動いているようなものです。
また合計すると120万キロワットという福島第一原発一号基に近い規模の
原子炉を2つ搭載しています。
一方でトモダチ作戦に従事した兵士ら239人が被爆により健康を害したと
東京電力、東芝、日立、GEなどを相手に米国にて集団訴訟を起こしています。
アメリカ海軍は原子力空母をアメリカ本土以外で配備しているのは
ここ横須賀のみとなっています。
同基地では今回が初の原子力空母の交代です。
そして安全保障法案が成立した後の入港。
原子力空母における問題点はもし事故等による原子力災害が起きたとしても
原発よりも避難基準が甘い事。そして市民にはそのリスクや避難計画等が
きちんと説明されていない事。また東京電力福島第一原発事故により
放射性物質を浴びたロナルド・レーガン汚染の度合いについても
知らされていません。
放射性廃棄物の問題もあります。
一度事故が起きたら重油流出事故等よりもさらに甚大な被害が出ます。
それは横須賀市民だけの問題ではありません。
首都圏全域、それ以上の問題です。
私たちに必要な電気を生まない動く原発。
私たちは原発と同様、原子力空母とどのように向き合っていくべきでしょうか?
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横須賀原子力災害対策 PDF