9月19日の未明、午前2時過ぎ、終電が走り去った後も国会周辺での安保法制反対デモは続いていた。人々は野党議員に強行採決阻止のための手を尽くしてもらうべく彼らを応援するコールを続けていた。
音のセッティングができ、国会内での強行採決の音が国会正門前に響くと人々はコールをやめて耳を澄ませた。次々に議員の名前が読み上げられ、投票が続く中、1人牛歩を敢行した山本太郎参議院議員の声が響いた。
山本太郎議員「アメリカと経団連にコントロールされた政治はやめろ!組織票が欲しいか!ポジションが欲しいか!誰のために政治をやっている!外の声が聞こえないか!その声が聞こえないんだったら、政治家なんて辞めたほうがいいだろう!違憲立法してまで自分が議員でいたいか!」
それを聞いた人々は太郎コールを始める。採決が終わった後も日が昇るまで人々は安保法制を廃案にする決意を固めながらコールやスピーチを続けた。「賛成議員を落選させよう!」「野党はがんばれ!」「言うこと聞かせる番だ俺たちが!」「民主主義ってなんだ!」「憲法まもれ!」「戦争反対!」「安倍はやめろ!」「選挙に行こうよ!」「デモに行こうよ!」
始発が走り出す5時15分頃まで、スピーチやコールは続いた。