2015/09/16 地域
火山と共に生きる事とは? 〜 今後起こり得る大噴火に備えて 〜

 

2015年9月14日 熊本県の阿蘇山は2000m級の噴煙が上がる噴火を起こし

これにより気象庁は噴火警戒レベルを2から3に引きあげました。

阿蘇山でのこの規模の噴火は1994年12月以降初との事です。

近年、日本各地でも火山活動が活発化しています。

最近では桜島が2015年8月15日に警戒レベル4に引き上げられ、一部エリアでは

避難などもありましたが、8月27日に解除。 

その後、9月1日に警戒レベルが3に戻りましたが、それ以降また噴火活動が続いています。

しかし現在の噴火活動はレベルが引き上げられる前と同じ状態に

いわゆる桜島にとっては普通の状態になったのだと地元の方々は言います。

噴火しているのが当たり前なのが桜島という事です。

またそれにより大きな噴火が起きにくいとも言われています。

 

一方で神奈川県の箱根では今年5月6日噴火警戒レベルが2に、その後6月30日に
警戒レベルが3に引き上げられ大湧谷周辺、ロープウェイなども規制されましたが

9月11日にはまたレベル2に引き下げられました。 

 

現状はどうなっているのでしょうか? 

残念ながらロープウェイは現在も全線運休しています。

5ヶ月間動かないままの状態が続いています。

ただし、希望をすればロープウェイの記念写真を撮らせて貰う事ができます。

しかし次に運行出来るのは一体いつになるのでしょうか。

大枠谷から半径1kmの立ち入り規制エリアが大枠谷を中心とした想定火口域

(半径440mから530mの楕円)へと縮小されて、警戒区域は約500mに縮小されました。

大湧谷に通じる道路の一部は現在もまだ通行止めになっていますが

9月14日、県道の734号線及び735号線の一部通行止めを解除。

それに伴い、ロープウェイの代行バスも走れるようになりました。

 

規制が解除になった734号線をそのまま進むと斜面に火山ガスが噴出している

場所がありました。その周辺の木々は枯れ、倒れていました。

さらに奥に進むと、目の前に飛び込んで来たのは茶色い景色でした。

その光景はまるで冬山のように木々が枯れ、そして山が一つ枯れていました。

辺りからはゴーゴーというまるで飛行機音のような音が聞こえて来て 

よく見ると大湧谷から吹き上げる噴煙が大きな音を立てて噴出しています。 

少し怖ささえ感じました。 

ただし、それ以外の場所では今までと変わりない状態です。

間もなく秋の行楽シーズンになります。

箱根では綺麗な紅葉やすすき野原が見られます。

火山は噴火の可能性もありますが、火口からある程度一定の距離を保てば

事故を防げる事、一方で温泉等私たちにメリットも与えてくれています。

火山と共に生きる事、私たちはもっと身近な視点で考えていかなくては

いけないのかもしれません。

今後起こり得る大噴火にも備えながら。

 

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噴火警戒レベル

【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(避難準備)】:警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時
要援護者の避難等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制
等。状況に応じて災害時要援護者の避難準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(平常)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)

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箱根町についてはこちら
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プロデュース :城島めぐみ
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