2015/09/12 地域
津波が来たら高いところへ逃げよう!〜過去から学ぶ未来への教訓 巨大津波から、1人の犠牲も出さない為に〜

2015年9月5日 鎌倉の生涯学習センターで行われた
「津波が来たら高いところへ逃げるプロジェクト」のイベントに参加してきました。
その中で、宮城県気仙沼市にあるリアス・アーク美術館 学芸員の山内宏泰さんによる
東日本大震災や津波の災害史についてのお話会を
聞き、その様子をまとめてみました。
(今回のお話会ではあえて津波被害に関してのみでお話されています)

私たちは過去から何を学び、未来にどういかしていけるのでしょうか?

気仙沼に20年以上住まれている山内さんが勤めるリアス・アーク美術館は
昨年で開館20周年を迎えまたした。(1994年10月開館)
気仙沼市、南三陸町が
運営母体となっており東北、北海道の美術や地域文化などを中心に調査や研究、
展覧会等を行う一方で、三陸沖の津波の災害史、文化史などの調査や研究等も行ってきました。

しかしながら東日本大震災の被災により一時休館を余儀なくされ
その後、少しずつ部分開館をしながら、2013年4月に完全開館しました。

美術館の開館以来、地域文化の調査研究をして来た山内さん等学芸員の皆さんは
震災直後からその様子を地域の為に記録をし、後世に伝えなければならないという
使命感から独自に記録をすることを始めたのですが、当時はまだそのような雰囲気ではなかったので、
一部では批判も受けながら、その後は教育庁からの公式な命令を貰い、
命がけで調査を続けて来たそうです。

それにより美術館では震災直後の貴重な映像や、被災物などを展示する事が出来、
震災を風化
させず、またみんなの記憶の文化被災を食い止める事を目的としているとの事です。

南三陸の沿岸部では明治三陸津波、昭和三陸津波、チリの大地震などによる津波等
過去平均すると約40年に一度は大きな津波に襲われ、その都度甚大な被害が出たといいます。

東日本大震災以降、「想定外や未曾有」という言葉が使われてきましたが、
果たしてそれは本当に想定外や未曾有だったのか。
過去の津波被害の歴史を知る事でもう少し防げた事がなかったのか。
私たちは過去起きた災害や住んでいる地域をより知ることで、
未来に起こり得る災害に備えていくことが出来るのかもしれません。

実際に被災した人からのお話を聞く事で、改めてわかる事。
どんな思いをしたのか共有する事、記録していく事の大切さ。それをまた伝えていく事。
今回のお話会でいろいろと学びがありました。

過去から学ぶ未来への教訓。
津波が来たらまずは「高いところへ逃げる」という事。
そして日頃から地域のハザードマップ等を確認し、未来に起こり得る災害を想定しながら、
もしもの時の避難経路を確認し、家族間などで話し合っておく事が大事なのかもしれません。

震災から4年半が経ち、台風等による甚大な自然災害が起こる中、
今一度、自分たちの身を守る為に出来る事を見直してみましょう。

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*映像の中には震災直後の映像が入っていますので、PTSD等抱えている皆さんは十分気をつけてご覧下さい。

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宮城県 リアス・アーク美術館 http://rias-ark.sakura.ne.jp/2/

カマコンバレー  http://kamacon.com/

 

プロデュース :城島めぐみ
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