小沢一郎「生活の党と山本太郎となかまたち」代表は2015年8月18日、都内・参議院議員会館内にて定例会見を行った。
France10が「安倍総理が出された戦後70年談話について、どのようにお考えでしょうか」と質問したところ、小沢代表は
「ひと言で言えば、彼自身が俗に言われている侵略とか謝罪とかおわびという類いのことについて、彼自身の考えがまったくきちんと表明されていなかったのではないか。さんざん謝罪したのだからもういいだろうみたいな、あるいは次の世代の人たちにまで謝罪させたくないとか。それは、総理大臣として、あなたはどう思っているのかということが大事なのであって、侵略ということについても、まったく明確なあれがない。
そういう意味でちょっと安倍さん自身の歴史認識が、本音ではちょっと違うので、しかし本音を言うわけにもいかないという中で、自分の考え方で述べたのだとはまったく思いません。何とかかんとか、ちょっと言葉を入れこんでお茶を濁そうとしたような感じを受けます。」
と応えた。
「安保法制が衆議院通過のときの緊急会見でも、いくつかの条件をクリアできれば野党が次の衆院選で圧勝できるとのお話がありました。郵政選挙以来、片方が圧勝で弱小野党という形が何回か続いてきています。現行の選挙制度に慣れてくれば、やがて与野党が伯仲するような勢力図に将来的になるとお考えでしょうか。」
という質問に対して小沢代表は
「与野党の伯仲ということではなくて、中選挙区制を続けていたら政権与党は、ずっと負けない。長期政権になる。だから戦後の自民党中心に半世紀、長期政権でした。これではもう民主主義ではないと。やはり政権交代、その緊張感の中で切磋琢磨して政治を運営するというのが民主主義の機能です。そのためには中選挙区制ではダメだと。
ですから得票数と議席数が大きく乖離する結果が生まれがちですけれど、それでいいと私は思っています。ですから2009年と次の野田内閣の解散と、まったく逆になってしまいました。それはもうそういうことでいいと。やっぱり野田内閣は、国民にウソをついたことになりましたから、国民から強烈なしっぺ返しをされたということだろうと思います。
ですから今回、いい気分で安倍内閣やってきたと思いますが、やっぱりあまりにもこれまた権力的なそしてちょっと偏った政治的な発想のやり方が、国民の非常に大きな反発を招いているということです。またこういうことでは、政権を変える以外にないというふうに国民は考えているのではないでしょうか。
ただ、どこに入れるかという形になってしまいますので、そういう意味で野党の責任は重いと思っております。私は何とかして皆で連携して、政権交代をもう一度実現したいと思っております。」
と応え、政権交代実現への意欲を表明した。
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