松井一實・広島市長は2015年7月23日、都内・日本外国特派員協会にて記者会見した。
Franceの国営放送の記者から現在、国会で審議中の安保法制について問われると、松井市長は
「私自身は、日本は決して戦争に向かうための対応をしているとは思えないし、決してしてはならないという立ち位置です。様々な国政上の努力も平和を維持するための対応だと政治家の方は言っている。それを信じる。」
と断った上で、
「平和を維持し、国民を平和な状態のまま維持するために、何方か分からない他国から攻められるかもしれないという状況にあるから備えをするのだという疑心暗鬼の発想が再び日本を戦争に導くのではないか……という誤解を生じさせる。人間が構成する国であるから、個々人が他者を信頼できるような、疑心暗鬼の世界から信頼関係を構築する世界を目指してもらいたいと私は考えている。そのためには、相手が何をやるか分からないから、そのときの為に何かを備える……というのではなくて、分からないんだったら、その相手と『何を考えているのか』知るためにきっちり対話すれば良い。お互いをよくするために何か良い方法はないか、と。対話をしていき信頼関係を構築する政治手法をしっかりと確立し実践するなかで、国政を運営していただきたい。」
と述べた。
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