2015年5月16日、いわき海洋調べ隊「うみラボ」の海洋調査に同行しました。事故を起こした東京電力福島第一原発沖合まで行き、海底土の採取や釣りによる魚の採集を行い、翌日17日に、いわき市小名浜の水族館「アクアマリンふくしま」にて、検体の放射性物質の測定を行いました。
当日は雨も降り、海霧も出る悪天候の中、東京電力福島第一原発の沖合へと向かいました。途中、東京電力広野火力発電所、東京電力福島第二原発、仮設焼却炉の前を通過しました。東京電力広野火力発電所は現在重油と石炭による発電を、東京電力福島第二原発は燃料棒が全て燃料プールに移り、仮設焼却炉では震災がれきの焼却を行うなどしているとのことです。
アクアマリンふくしまでは「調(た)べラボ」と称して、一般客も入れるオープンな形で測定を行い、その他、試験操業で揚がった魚(メヒカリ、ニクモチ)の試食も行われました。
一検体あたり、検査時間は一時間かかります。ですので、一日あっても数を大量にこなすことは物理的に不可能です。筆者が立ち会った限りでは、海底土の検査を途中で打ち切り、魚の検査が二種類結果が出たのみとなりました(動画中で紹介しているのは魚の結果一種類のみとなります)。
うみラボの八木淳一さんの言葉「自分たちで調べたい」。福島の海のことで分からないこと、知りたいことを自分たちで調べる、それが「うみラボ」の発足動機とのこと。その結果、福島の海についていろいろなことを知ることが出来た、と。
今回の結果を含めた過去の結果や活動は、「うみラボ」のブログにまとめられています。市民による海への目線を知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
http://umilabo.hatenablog.com/