光を含んだ雲が空を覆う6月14日、渋谷でSEALDs(Students Emergency Action for Liberal Democracys:自由と民主主義のための学生による緊急行動)という学生グループが「戦争立法に反対する渋谷デモ」を行い、約3500人が参加し、現在国会で審議中の安保法制が民主主義や立憲主義に反するとして抗議した。同日、国会周辺にも同じイシューのデモに約2万5千人が集まった。
平成生まれの学生達はサウンドカーで音楽を流し、スピーチやコールをしながら渋谷の街を進んだ。以下は学生たちが行ったスピーチの一部。
「私たちはこれから先半世紀以上生きていくことになると思いますが、人生を戦争によってめちゃくちゃにされたくないし、これから生まれてくる新たな命にも責任があります。自分たちの世代が国の意思決定に影響を及ぼさなければいけないと思います。だから戦争できるようにする法案には断固反対します。昨年6月にも20代と30代が中心となって集団的自衛権に反対するデモをしまいした。翌日には国会議員にも内閣府にも要請しました。しかし閣議決定によって集団的自衛権の行使が容認されてしまいました。私たち国民は政治家の偉い人たちが決めたんだからしょうがないよといつまでも言っていられません。上の人たちが決めたことに従うことしかできないなら、国民は主権者ではなく臣民に成り下がったということです。しかも勝手に決めておいて丁寧に説明するって何なんでしょうか?もうすでに安倍政権は私たちは君主に従う臣民だと思っているのでしょうか?主権者は国民であるということを安倍政権にわからせないといけないと思います。憲法を守らない政治家はいらないっていうことを聞こえるまで何度でも言ってやりましょう。」
「僕は最近ですね、SEALDsのメンバーに『お前は憲法を守れbotか』って言われてですね、基本的に憲法を守れしか言ってません。もう護憲とか改憲とかそういう問題じゃなくて、この国の俺たちの普通の自由や権利が守られた生活の基礎である憲法とか民主主義を根こそぎ踏みにじるようなクソみたいな政権は今すぐ叩き潰さなければいけません。僕らはとにかく、憲法を守れ、戦争をするな、民主主義ってなんだ、強行採決するなと、そういうことをただ訴え続けるだけだと思います。もう議論の余地ないです。はい。だからもう叩き潰しましょう。」
「憲法を無視して勝手に戦争をはじめようとする安倍政権は絶対に許せません。僕らはみんな平和に生きたいという願いをもっています。平和に生きるということは、誰も殺さず、誰にも殺されないということです。イラクやパレスチナの人たちを僕は殺したくありません。僕だけではなく、日本の自衛隊が殺しにいくことも許せません。70年前の戦争の後日本は二度と戦争をしないと誓いました。その誓いが僕は世界の中での日本の誇りだと思います。もしこの法案が通ってしまっても、僕らの生活が一変するというほど変わらないかもしれないけれど、日本が確実に今までとは違う国になってしまうと思います。なぜなら日本の自衛隊が海外で殺し合うことになるからです。」
「今年で戦後70年を迎えますが、70年間続いた戦争をしない国が壊されかけています。もし安保法制が可決されたら、日本は戦争ができる国になります。私たちが今まで映像でしか見てこなかった残酷な世界に、私たち自身が行かなければならなくなります。安部総理は自衛隊のリスクも増えないし、国の平和を総合的に考えて武力行使をすると言っています。自衛隊のリスクは必ず増えます。アメリカの戦争に手を出したら、日本は必ず敵国と見なされます。安保法制は国民の安全、平和、暮らしを守るものではなく、私たちの生活を脅かす法案です。安部総理はきちんとした説明もなく、「平和」だとか「国際協力」だとか、綺麗な言葉を並べ、国民を騙し、無関心にさせ、戦争法案を可決しようとしています。今までおじいちゃん、おばあちゃん、お母さん、お父さんが守り続けてきた憲法を、今度は私たち若者が守り続けなきゃいけないんです。立憲主義を理解していない、戦争したがる総理大臣なんかに壊されちゃいけないんです。このままいくと来年の夏の参議院選挙までには選挙権が18歳までに下げられます。そんな中同世代の子からこんな言葉を聞きました。『私の一票は軽いし、選挙に行っても変わらないし、無駄だと思う。』その言葉は選挙のたびにテレビ越しに映る無責任な大人達から聞く言葉でした。こんな言葉、無責任な大人達から私たち同世代にまで伝わって欲しくなかった。また、そんな無責任な大人から『若者は選挙に行くほどの判断力があるのか』など、冷たい言葉を浴びせられます。そんな大人とふんぞり返っている政府に言ってやりたいです。私たちってそんなに希望ないですか!?あなたはこのまま政府の言うこと聞いているだけで、戦争できる国になってもいいんですか?私たちはただ、大切な家族や友達を戦争で失いたくないんです。戦争の加害者にも被害者にもなりたくないんです。戦争なんて大袈裟だと思っているあなた、このままでは日本国民全員、戦後ではなく戦前の道を歩むことになります。」
On June 14th, Student group called SEALDs (Students Emergency Action for Liberal Democracys) rallied in Shibuya, Tokyo. About 3500 people joined the pro-democracy anti-war legislation protest. On the same day, about 25,000 protesters gathered for the same cause around the parliament as well.
As Shinzo Abe’s regime tries to pass the highly controversial National Security Act that enable Japanese self defence force to use force in foreign territories with its allies such as the U.S., pro-democracy protests have become a daily practice for some Japanese people. Some protesters describe PM Shinzo Abe is a fascist since he tends to railroad very unpopular and controversial laws such as “the state secrecy law” and “the right to collective defence.” Majority of Japanese constitutional scholars say that National Security Act is against the constitution.
After Japan lost the war in 1945, Japan obtained a unique Pacifist Constitution that testifies that Japan would never commit the war activities. The constitution rules that Japan would use its force only to protect its territories, its people and their fortunes.
Students fear that Japan would go back to the pre-war militaristic condition if the National Security Act passes. As thousands marched with slogans and music through a very crowded city of Shibuya, a student protester who was playing DJ on the sound car yelled that PM Abe should step down simply because he can’t read the constitution.
SEALDsのウェブサイト http://www.sealds.com