現在福島県内20数カ所で進んでいる、放射性可燃物の仮設焼却場建設計画。実際に稼働中のものも多くあり、すでに「既成事実」化しつつある。しかしその実態は、住民に満足な説明もなく水面下で進められる場合が多く、気付いたのは施設が完成してから、といったケースも少なくない。
今回、県内の仮設焼却場建設に反対する住民が作る「放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会」が、この問題を全国に広く知ってもらうための動画を作成した。仮設焼却場とはどういったものか、住民にとって何が問題なのか、そしてその背景に広がる「ミニ原発」とも呼べる利権構造や秘密体質を、専門家とともに詳細に説明している。
反対する住民達は「放射能の不安と向き合い続けてきた地域の苦悩。この動画を通し、その新たな側面をぜひ知ってもらいたい」と語る。