どうせ自分1人の力じゃ、何も社会は変えられない。でも、皆の力を合わせようにも、どうすれば束になれるのか、わからない。―――日本中の至る所で、そんな悶々とした思いを抱えている人達に、壁を破る新しい《手法》を提供するワークショップが始まっている。その名も「コミュニティ・オーガナイジング」。
オバマ氏の大統領選初勝利にも貢献した“使える”手法で、実践者のマーシャル・ガンツ博士(米国ハーバード大学)が、いわば《社会活動の成功の方程式》を理論化したものだ。皆を乗せて、その力を束ねることが上手なリーダーのノウハウを盗み、100ページを超える教科書(ワークショップガイド)で試行錯誤しながら身に付ける。日本での牽引役は、ガンツ博士から同大学で直接教えを受けて帰国した才媛・鎌田華乃子さんだ。
伝統芸能を次代に伝えたい、九州のお爺さんの話。マイノリティとして仲間を増やしたい、青森のトランスジェンダーの青年の話。キング牧師の公民権運動の話。昔の日本の“平和的な百姓一揆”の話。―――この1年、国内各地で行なってきた実践を振り返りつつ、鎌田さんが今考えていること、今後の展望を縦横無尽に語る。
聞き手は、ネット対談番組『知ってる?この話』の下村健一。今回も、関西大学・慶応大学・共立女子大学の学生たちによる合作だ。
◎NPO「コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン」公式サイト
◎公認ワークショップガイド
http://cojapan.sakura.ne.jp/wpdata/wp-content/uploads/2014/12/guide.pdf
◎鎌田・下村対談「日本社会の『諦め』を希望に変える方法」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/38159