今年1月11日、日本体育大学の世田谷キャンパス記念講堂で「第15回全日本障がい者 パワーリフティング選手権」が開かれた。
通常のパワーリフティングでは選手の名前が呼ばれてから1分以内に試技を始めなければならないが、下半身が使えない障がい者パワーリフティングでは、下半身をフラットベンチに固定する時間が必要なので試技に入るまで2分間の猶予が与えられている。
選手は両手で掲げたバーベルを胸まで下ろし、一瞬ピタっと止め、そして持ち上げてピタっと止める。その際、床と平行に上げ下げしなければならない。
選手の周りには3人の審判が試技を見て、試技を判断し、成功か失敗か判断する。3人の審判の内2人が認めれば成功だ。
強い選手であればあるほどその試技は美しい。正確さ、美しさ、そして重量を求められるのが障がい者パワーリフティングの面白さだ。