■「がんと闘ってきたからこそ自分にできることがある」
がんの治療を続ける女性のためのエステサロン「セレナイト」。1年半前、元がん患者のさとう桜子さんが立ち上げました。さとうさん自身、2011年に子宮体がんと診断されて以来、2度の手術と半年間に渡る抗がん剤治療で、身心ともにボロボロになったといいます。肌が荒れ、体毛が抜け、女性としての尊厳が失われていく様子が、つらい闘病生活に追い打ちをかけました。入院していた同じ悩みを抱える女性達と励まし合う日々でした。実は、そんな入院仲間達と開設を目指したのが、このがん患者専門のエステサロンでした。
さまざまな環境や立場からの影響で少しだけくじけそうになっても「女性であること」「私らしくあること」をあきらめたくない、そんな方々を支援したいーー
元々国内外の大手化粧品会社などで、美容やエステ、カウンセリングの技術を磨いてきたさとうさん。自らの経験と技能を活かし、美容の力でがんに苦しむ女性達の心を支えたいと考えるようになり、友人たちとサロンのコンセプト、家具、立地、サービス内容など練っていきます。 そして、2013年6月、念願だった「セレナイト」がオープン。
しかし、共に立ち上げを準備した仲間の女性は、サロン開設の日に息を引き取りました。
■『がん治療中の女性のための美容手帳(仮)』の出版目指し、資金集めを開始
励ましあった友人の遺志を背負い、今、さとうさんは奮闘しています。 東京築地の国立がん研究センターの近くにサロンを構え、一人で経営から施術、営業まで切り盛りしています。「自分もいつ病気で倒れてしまうかわからない」そんな思いから、後輩たちを育てる学校を立ち上げたいと考えています。
また、がんに悩む女性達にこれ一冊あれば、かつらの調達からネイルのケア、相談電話、エステ、悩み相談など様々な情報を入手できる「がん治療中の女性のための美容手帳」を病院の看護士さん達とまとめ、出版する準備をはじめました。 そのための資金をクラウドファンディングで集めています。
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