福島県の海は、水産物は今、どうなっているのか――それを知りたくて、2014年7月、福島県いわき市を訪れました。
原発事故で放射性の汚染水が海に流れ、一帯の魚介類は汚染されてしまった。そんな中で、壊されてしまった海の産業構造を直そうと奮闘する人がいる。魚介類のデータをひたすら調べ続ける人がいる。苦悩の末、福島から離れないことを決めた人がいる。
東京電力の善悪は簡単には語れない。しかしあまりにも残したものが大きすぎて、影響を受ける人達が多すぎて、その圧倒的な事実に、何も知らずに福島のものを忌避することの意味の無さを知ることになりました。
そうは言っても、放射性物質については他県よりはるかに勉強しているはずの福島県人であってさえ、福島県産水産物を忌避する動きはあります。それは「安全」と「安心」がイコールではないから。
いくら検査して、数値が安全範囲に収まっていて「安全」ではあっても、それは「安心」ではない。「安心」して、試験操業で獲れた魚介類を食べてもらうには、いったいどうしたら良いのか?
福島県の水産物を巡る人々の奮闘に、触れました。現場はどうなっているのか。拝見させていただいた結果が、ここにあります。
取材:
牧野佳奈子
西村晴子
石野恵子
堀潤
※この動画には、日本語字幕が付いています。字幕のオン・オフなどの操作は、画面右下の字幕ボタンと歯車ボタンを組み合わせて行ってください。