2014/12/08 政治
【総選挙2014】選挙の意義を考えるー沖縄県知事選から問いなおすー

先月11月16日に行われた沖縄県知事選挙。私たち8bitNewsの学生インターンたちは那覇市内など現地で取材した。

基地の移設問題をどう解決するべきか、新しい知事に期待するのは何かなど、カメラを回しながら街中を歩き、有権者の沖縄県民の皆さんへのインタビューを重ねた。投開票日の夜、翁長氏当選の様子を生中継した。そうしたなかで、私たちは「選挙をやる意味とは?」という根源的な問いに、度々直面することになった。

民意とは何か?政治とは何か?衆院選投開票日まで1週間を前に、今あらためて沖縄県知事選挙を振り返り、学生の視点から選挙の意義について考え直したい。



■沖縄の民意と中央の意思との乖離


各県知事候補の激しい演説が、連日のように続く。沖縄県知事に当選することを目指し、とにかく走り回る。その県知事候補を支える大勢のボランティアスタッフ。


選挙は、決して1人ではできない。様々な人が関わって出来上がっていることを実感させられる。


投票結果は、圧倒的な支持を得て、翁長氏が当選した。


安堵する様子、落胆する様子、いろんな表情が見受けられた。新知事誕生と同時に、沖縄が新たな一歩を踏み出した。


「辺野古基地移設阻止に向けて動き出す」


そんな希望を持ち、歩みだした沖縄県知事選の数日後。読売新聞社の記事に、私は目を疑った。


「政府、翁長氏説得へ…不承認強行なら行政訴訟も」


選挙の結果に関わらず、政府は辺野古基地移設を進めるという姿勢を鮮明に打ち出した。
私はこの記事を、「沖縄の民意が政府に伝わっていない」と捉えた。

実は、ここに沖縄県知事選挙との共通点がある。

沖縄県知事候補は、沖縄市民の意見を上手く反映していたのだろうか。

私達が行った街中を歩く人たちへのインタビューの中でこんな意見が出たのが印象に残っている。

「仲井真を落とすための選挙だ」

一市民の本音とも言える言葉だった。選びたいと思う候補者がいないために、誰かを選ぶためではなく、誰かを落とすために投票している有権者もいるということだ。

この有権者の想いは、県知事候補たちに伝わっていない可能性がある。

今回の衆議院選挙でも自民党を落とすための投票が行われる可能性も大いにありうる。沖縄県知事選挙の結果が、今回の衆議院選挙でどのような立ち位置になるのか、どのように取り上げるのか。注目したい。

プロデュース :8bit news
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