今年8月24日、非正規労働者でつくる「派遣ユニオン」とともに、東電福島第一原発の収束作業を行なう東京電力以下、下請け企業7社に対し一斉の申し入れを行なった。
私は、今年6月から原発作業員としてF1の収束作業の一部に関わって来た。
目の当たりにしたのは多重下請け構造の中行なわれる、様々な不正とピンハネの実態。
18、19の未成年も含め、放射線作業の知識や経験もない素人集団が、十分な教育も受けられないまま、経歴を詐称させられ安い賃金で現場に送り込まれる現実に直面した。
原発の収束作業は今後何十年にも渡って続けられる。誰かが現場にいかなくては、事故の収束はない。それにも関わらず、現場の作業員たちに対する使い捨ての構図はあまりにも不条理であり、杜撰だ。
誰が労働者の権利を守るのか。今、変えなければこれから生まれてくる子ども達までも、その不正の温床と向き合わなければならない。
2ヶ月間にわたる、不正の現場の映像記録による告発。一刻も早い原発事故収束のために。