2014/12/01 地域
【総選挙2014・争点の現場「地域活性化」】東京都羽村市の若者達が「未来フェス」でアイデア出し合う

少子高齢化や地域間格差、世代間格差など、地域は様々な課題を抱えている。

実際、各地域では今、町づくりとどう向き合っているのか。今回は、地域の若者たちが主体となった取り組みを紹介する。

東京都羽村市では、地域の若者や大学生が実行委員となって「対話を通したまちづくり」を行っている。
先月23日に開催された「未来(みら)フェス」には、市内外に在住する幅広い年代・多様な属性の人々約40人が参加した。 「未来フェス」は、羽村市の若者意識調査のデータを基に、様々な人々がひとつの場に集まり、羽村市のまちづくりについて話し合うワークショップだ。 バックグラウンドの違う人々が、4人ずつ1つのテーブルを囲んで話し合う。

ワークショップ開始前の各テーブルは、言葉少なに挨拶を交わす声が聞こえる程度。ワークショップが始まるとすぐに、初対面の人とコミュニケーションをとる機会が訪れる。 「朝起きた時間が早い人から並んでください」「誕生日が早い順に並んでください」など、司会者を務める実行委員が次々と出すお題に従って、参加者同士の会話が生まれる。

3つほどのお題をこなした後の参加者たちには、笑顔が見られた。 場の雰囲気がほぐれたところで、本題である「まちづくり」についての話し合いに移る。 相手の意見を否定しないこと、アイディアをつなげることを共通のルールとして、各テーブルでの話し合いが始まる。

参加者たちは、「本当の意味で住みたくなるまちとは?」というテーマで、羽村市の現状や課題を交えながら理想のまちについて意見を交換した。 その中では、羽村市は「田舎でも都会でもない」や、「素材はあるが、発信する場や手段が不足している」といった意見が挙げられた。

この「未来フェス」は、市内在住の18歳から39歳までの若者と、羽村市が連携協定を結ぶ杏林大学の学生を中心としたはむら若者フォーラムの実行委員によって企画されたイベントの一環であり、若者フォーラムは今後もワークショップを始めとする様々なイベントを企画している。 実行委員長の村上ひかりさんは、「ワークショップの回数を重ねるにしたがって、まちづくりに関する深い議論ができるようになってきた。今後は、実行委員の提案による企画を実現していきたい。」とワークショップの感想と今後の抱負を述べた。ワークショップのファシリテーター山口覚さんは、「一人一人が楽しむこと自体がまちづくり」だと話した。

プロデュース :8bit news
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