2014年11月29日、安倍晋三首相は千葉県の6地域を訪れ、各予定立候補者の応援演説を行った。安倍首相は終始、経済政策「アベノミクス」の実績を訴え続け、自民党への引き続きの応援を願い出ていた。
稲毛海岸駅前での演説が正午12時にスタートすると、安倍首相は、津田沼駅前、市川駅前、松戸駅前、柏駅前、新松戸駅前に順次応援に駆けつけ、計6箇所を遊説して回った。
安倍首相の演説を見に数多くの人たちが集まり、松戸駅前での演説では一時、演説を見る人たちと歩道を歩く人たちがもみくちゃになり、「将棋倒しになるぞ」「押さないで。子どもがいるの」という大きな声が聞こえてくるほどの人混みだった。また、松戸・柏両駅前では、国旗を立てながら応援する人もいたものの、途中関係者らしき人たちに注意を促されていた。
安倍首相が演説で訴えかけていた内容の大半は、「アベノミクス」の功績についてだった。安倍首相は、アベノミクスによって雇用が増加し、さらには給料・ボーナス、あるいはアルバイトの平均時給が統計的に増加したことを指摘。非正規雇用が増加したという批判に対しては、民主党政権時代には雇用自体が増えなかったと反論した。演説終盤では、海外からの旅行客が民主党政権時代から500万人増えた年間1300万人にのぼったことや、女性活躍についても触れられた。
また安倍首相は、集団的自衛権の行使容認についての閣議決定について触れた上で、周辺の法整備を進めていくということも明言した。
演説を見守る市民は、比較的静かに演説を見守っているように見えた。ただし、経済政策の功績や、安全保障に関しての話などが触れられた時には、拍手が聞こえてきた。
柏駅前での演説の際には、ひと通りの演説を終えたあとに、松戸駅では行われなかった「がんばろうコール」が行われた。こちらも映像をご覧いただくとお分かりいただけるかと思うが、市民たちはあまり盛り上がってはいなかった。
※一部混雑のため、映像が乱れているところがございます。ご了承ください。