枝野幸男「民主党」幹事長は2014年11月20日15時過ぎに、民主党本部にて定例会見を行った。
解散発表以降、テレビ番組を梯子したり各所で挨拶に立っている安倍首相の言動について枝野幹事長は
「安倍総理は焦っているのではないか。これから選挙という観点で言えば付け入る隙があるが、わが国の総理として国益の観点からは若干の危惧がある」
「解散表明をした日に退陣について言及したり、『3年後に必ず消費税を上げる、景気条項を外す』と発言する一方で、その舌の根も乾かないうちに『(消費税は)上げないこともあり得る』と言ったり、メディアに出るたびに(安倍総理から)『野党は批判ばかり』という批判をいただくが、安倍総理がメディアに出るたびに(民主党など野党の)批判ばかりしている。とても一国の総理の発言とは思えない。今回の身勝手解散に理由を付けて正当性があるように見せるため焦っているのではないか」
と述べ、安倍首相が余裕を失っているとの見解を示した。
枝野幹事長は民主党の経済政策について
「民主党は、分厚い中間層を復活させ国内消費を拡大させる。消費ができるように可処分所得を増やす。このことこそが、安定的な経済成長のための大前提であり、経済再生の柱だ」
「分厚い中間層を立て直し、可処分所得を増やしていくには、安定した雇用、女性、若者の貧困や非正規雇用の問題を減らしていくことが重要。老後の安心や子育ての安心という需要のあるところにサービスを作りだし、そこにお金を流し込み仕組みを作り上げていく。こうしたことを地道にやっていくことで日本経済は回復すると確信している」
と指摘した上で、安倍首相らが民主党政権時代の経済政策について批判していることについて、
「民主党は3年3カ月の政権運営の中で、東日本大震災があったにも関わらず、5%台の実質GDPの成長を行った。対して自民党政権はこの2年で1.5%程度しか伸びていない」
と反論した。
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