2014/11/17 芸術
パタゴニアが放つ「ダム撤去」をテーマにしたドキュメンタリー映画『ダムネーション』封切り!

いよいよ今週末11月22日(土)渋谷アップリンクにてパタゴニア提供で同社創業者のイヴォン・シュイナードが製作責任者のドキュメンタリー映画『ダムネーション』が劇場公開となります。すでに全米で上映され、数々の映画賞を受賞するなど大きな話題となっています。この映画はイヴォン・シュイナードが、娘婿でもある還元生態学者マット・シュテッカーと共に企画した「ダム撤去」をテーマにした映画です。

全米では「ダム撤去」が主流になりつつある

アメリカ全土には7万5千基ものダムが存在。それらの多くは、川を変貌させ、魚を絶滅させ、それにもかかわらず期待される発電・灌漑・洪水防止のいずれにおいても低い価値しか提供していない。むしろダムの維持には高い経済的コストもかかっていることが分かってきました。そんな負の面ばかりのダムを「撤去」する選択が、アメリカでは現実になってきたのです。2011年には米史上、最大規模のダム撤去が始まるなど「ダム撤去」のムーブメントは広がりを見せています。一方、日本ではおよそ3,000あるダムのうち、熊本県の荒瀬ダムの撤去がようやく始まったに留まります。

すべての「社会を変えたい」と思っている人たちに観て欲しい

アメリカにおいて「ダム撤去」が当たり前に語られるようになるまでには、「クレイジー」と言われながも川の自由を求め続けてきた人びとの挑戦がありました。彼らのことをダムバスターと呼びますが、社会変革を起こすために、真正面から問題提起をするのではなく、斜めから切り込んでいったりする様子はとても参考になります。

例えば環境活動家マイケル・ヤクバルは、四半世紀も前のことですが、夜中にダムに忍び込んでダムの絶壁にヒビの絵なんかを書いちゃうんですね。翌日、テレビニュースで「誰が書いたんだ?」と話題になり、そもそも「ダムは必要なのだろうか?」という議論が始まるんですね。

これは、あらゆる環境運動に関わっている人々に、あるいは国の現状を憂いてそれを変革しようと小さな足掻きを営んでいる人々に、必ず観てほしい映画である。
日本の環境運動に(或いは社会に)、決定的に欠如している「とんちとユーモア」をまざまざと見せつけられる。

– 三宅洋平((仮)ALBATRUS/NAU代表)

今や諸悪の根源は、一人一人の小さな無責任。
今を生きる私達が気付き、動き出さなきゃならないんだ!

– 伊勢谷友介(俳優/映画監督/株式会社リバースプロジェクト代表)

「とっぴ」「急進的」「クレイジー」と呼ばれても、勇気のある人の行動が変化を創り出す素晴らしさ。「人間には自然を制御したいという欲求がある」――そして、人間には美しいものを守りたい、不公正は許したくないという欲求もあること。いろいろなことを深く考えさせてくれる映画です。

– 枝廣淳子(幸せ経済社会研究所所長)

映画『ダムネーション』いよいよ11月22日から渋谷アップリンクでロードショー!

オフィシャルサイト:
http://damnationfilm.net/

プロデュース :関根 健次
Comment

コメントは管理者が承認後に表示されます。

Page Top