毎年春から晩秋にかけて日本全国を旅し、約40カ所で自前の「犬小屋テント劇場」を設営し公演する「劇団どくんご」が、9月14日の夜、井の頭公園のジブリ美術館裏で東京においての最終公演を終え、現在日本列島を南下している。
14日夜、劇団は井の頭公園のジブリ美術館裏に「犬小屋テント劇場」を設営し、周辺を異国のサーカスのようなシュールリアリズムと非日常性で占拠した。チケットは完売しテントの中は満員。
SFベースでポップでパワフルでしかも難解な芝居は、革命家の外山恒一氏も絶賛。「7月の東京美學校でのトークでも口を酸っぱくして散々云ったとおり、『劇団どくんこ』も観ずに“現代アート”を云々してるよーな手合いはもう何と云うか論外、話にならんのである」とツイートしている。
1年の大半をロマのように旅しながらテントを張っては芝居をする彼らの存在や生き方自体も芝居全体の味をまた特別なものにしているかもしれない。
「ロマの人たちは迫害されてたから仕方なくそうやってたけど、この人たちは好きでやってるからすごいよね」と蝶ネクタイをしたおじさんが芝居の後の宴で楽しげに言った。確かにすごい。
東京よりも南のどこかの街に住んでいるあなたの街のどこかで、彼らはテントを広げているところかも。
劇団ホームページ http://www.dokungo.com
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