その時、日本でどんなことが起こっていたのか。そして、人々は何を感じたのか?
戦争を体験した世代は、すでにご高齢です。伝聞ではない貴重な先輩方のお話は、今残しておかなければ、近い将来、二度と聞けなくなってしまいます。
8bitNewsではテレビ業界で働くディレクター達と共に、戦争体験者の声を未来に残すためのプロジェクトをスタートさせました。
それが、戦後70年を前に、戦争体験者の声を広く集めアーカイブし無料で公開していくプロジェクト「みんなの戦争証言アーカイブ」です。
http://shootingstar.jp/projects/1058
クラウドファンディングで皆さんからサイト構築費用や取材費用など、活動のための資金を募ったところ、90日間で300万円近い資金を寄せていただきました。今、そうした資金などをもとに証言集めをしながら、アーカイブサイトの立ち上げに向け準備をはじめています。
サイトの開設は今年11月から12月を目標に作業を進めています。既に10名程の戦争体験者の皆さんから証言を頂いています。今回はその中から先行してインタビューをお届けします。
まず、皆さんにご覧頂くのは、俳優・宝田明さんの証言です。
宝田さんは現在80歳。
1945年の終戦時には小学校5年生、満州でその日を迎えました。
宝田明さんのお父様は旧満州鉄道の社員。関東軍の訓練に参加し「わが国は自分が守る」と軍への想いを募らせていた宝田少年。待ち構えていたのは、8月9日、日ソ中立条約を破り突如国境を越え侵攻してきたソ連兵の脅威でした。
家族が犠牲になり、自らもソ連兵による銃弾を腹に受けます。
命からがら日本に引き揚げていくその様子は想像を絶する過酷なものでした。戦後、俳優として、映画「ゴジラ」の主演も務めた宝田明さん。
これまであまり多くを語ってこなかった自らの戦争体験を今に伝えてくださります。 ぜひ、じっくり耳を傾けてみてください。