2014/09/19 社会
【シリーズ原発インサイド・序】東電福島第2原発で「あの悪夢を再び」

今年8月、朝日新聞は東電福島第1原発吉田昌郎元所長が政府事故調査委員会の聞き取りで語ったいわゆる「吉田調書」を入手したとして「所長命令に違反 原発撤退」という見出しでこれまで明らかにされてこなかった事故当時の状況をスクープとして報じた。しかし、この記事で書かれた「吉田氏の待機命令に違反し、所員の9割が福島第2原発へ撤退していた」という内容については「命令違反で撤退という表現は実態とは異なる」という声が関係者などから相次ぎ、他の新聞社が検証記事を報道するに至った。さらに事実関係を明らかにするとして政府はこれまで非公開としていた「吉田調書」を公開することを決めた。

第1原発で働く作業員や社員が「退避した」とされる第2原発は当時一体どのような状況だったのか。事実関係を確かめるべく、東電福島第2原発を訪ねた。

当時を知る、第2原発の設楽所長、そして、東電副社長で福島復興本社の石崎代表にインタビュー。当事者達の主張を聞いた。

第1原発と第2原発はそれぞれどのような関係性を持った施設なのかを明らかにするとともに、地元財界の一部からも再稼働を求める声があがる第2原発の今を、原子炉建屋の中までカメラを手に入り、燃料プールや原子炉格納容器の様子なども撮影、取材した。

今回はシリーズのプロローグ。
第2原発で行われている運転員のための訓練の様子を取材。
メルトダウン事故後にはじまった取り組みを映像で紹介する。

プロデュース :HORI JUN
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