原発事故により避難指示区域となった、福島県川俣町山木屋地区の主婦・渡辺はま子さんが、2011年7月1日、一時帰宅中に焼身自殺によって自ら命を絶った。
遺族は原発事故の影響によるものだとして、東電に慰謝料等の損害賠償を求め、2012年5月18日に福島地裁に提訴。2年3ヶ月余りの審理を経て、今日2014年8月26日、判決が下った。
判決では自死と原発事故との因果関係を認め、被告・東電に賠償金の支払いを命じた。
これは、原発事故被害に苦しみながらも「泣き寝入り」状態を強いられてきた被災者にとって大きな前進であり、また現在全国各地で進められている原発事故裁判にも、少なからず影響を与えるものとみられる。
取材・撮影 服部浩幸