2014/08/18 文化
【文化】Hello!!816-2014廃炉の日 遠藤ミチロウさんの想いと福島の音楽力

8月16日(廃炉の日)に、プロジェクトFUKUSHIMAの関連イベントである音楽イベントHello!!816-2014が福島県郡山市の郡山駅前広場とライブハウス郡山ピークアクションで行われた。「あまちゃん」の音楽を手掛けたミュージシャンの大友良英さん、詩人の和合亮一さんと共にプロジェクトFUKUSHIMAを結成した福島県二本松市出身のミュージシャンである遠藤ミチロウさんによってつくられた「廃炉の日」に福島県内外から郡山にミュージシャンが結集した。前日のフェスティバルFUKUSHIMA納涼盆踊りで疲労困憊していた大友さんもRedd Templeと共演。

 

イベント終了後に「ミチロウさんいないところでも僕らだけで頑張ったっていう年でしたよね」とスタッフの儀同祐司さんは語ってくれた。震災直後は音楽をやれるような雰囲気ではなかったけれど、今回は出演者が皆それぞれの主張をしてくれたし、表現は自由になってきているように感じると彼は言う。「今年3回目にして地元から発信している感はありました」とプロジェクトFUKUSHIMA実行委員で、やれることは何だろうと考え悩みながら毎年の変化を見つめてきた秋山リエさんは言う。郡山で地元が中心になって「廃炉の日」をやるのは、遠藤ミチロウさんの強いこだわりで、今年も最高だった、やってよかった!と震災後の福島で様々なことを見て感じてきた、主催者の遠藤コウイチさんは言った。

 

イベントに出演し、広島にいてはわからない、福島に実際にこないとわからないことを感じとても感動したという出演者のゴトウイズミさんは、西に戻ったらそれを伝えたいと言う。広島でも8月6日には大騒ぎがあるけれど、福島のことや8月16日、廃炉の日は現在進行形なので、こっちの方が重要な問題だと思うと彼女は語った。

 

現在療養中で今年はイベント会場には不在だった遠藤ミチロウさんだが、ピークアクションの壁には、前日のフェスティバルFUKUSHIMAの盆踊り会場に飾られた遠藤ミチロウさんの特大サイズの「名入りのぼり旗」が飾られ、出演者や来場者は彼のことを語り、音楽と心で繋がる人々のエネルギーに加えて、不在でありながらも遠藤ミチロウさんの存在の大きさとパワーが充ち満ちとしていた。福島から文化を発信することにこだわる人々の力は福島でルネッサンスを起こしつつあるかもしれない。

 

http://www.pj-fukushima-hello816.jp/

http://www.pj-fukushima.jp/jp/

プロデュース :蜂谷翔子
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