大型台風12号は、奄美大島の中心を通らず、強い風を巻き起こす台風の右側を奄美大島をかすめるように通過しているため、通常よりも強い風と雨をもたらしている。
最大瞬間風速40m/sと発表されているが、局所的にはもっと強い風が吹いているのではないだろうか。
宿の扉を開けようとするが、風に押し返され力を込めないと開かない。
撮影場所は海岸沿いで強風が直接ぶつかってくる、海の様子を撮影しようとするも、風に押し返され大の男が前に進めない。
宿に戻ると、海に面した宿の大きな窓が割れていた…。
なんでも海岸近くでは、風に混じり砂が窓にぶつかり割れることがあるのだという。
東京で体験する大型台風とはレベルの違う、その強さに恐怖を覚える。
しかしこんな中…、地元の人は「よくある、よくある」と口々に言い、暴風雨の中ジョギングするおじいさん。
この風では傘は無用と全力の立ちこぎで自転車で通学する学生。
たくましいと思いつつも、地元の人は「12号の後ろに控える11号は強力だ!あれはヤバイ!」と話す。
地元の人も恐れる11号とは一体…!
ちょっと見てみたいという思いもあるが、12号と11号の間隙を縫って飛行機が飛び帰京できることを祈る。
昨夜は、この付近に出ていた土砂災害警報も解除された。
しかし、通過したあとも暴風はおさまらない。
今日も宿に缶詰か…
安彦和弘