安倍政権が集団的自衛権の閣議決定をする予定日前日、6月30日の午後6時30分頃から、集団的自衛権に抗議する人々の大きな波が首相官邸前に押し寄せた。
シュプレヒコールを叫ぶ群衆は膨れ上がり警察の引いたラインは決壊し、人々は車道に溢れ出て抗議を続けた。数カ所でブラスバンドなどの演奏が鳴り響き、人々がざわめき、フラッシュがたかれ、憲法を守れと叫ぶ人々で溢れて熱気に満ちた官邸前は「憲法祭り」状態となった。
渋谷のハチ公前でも集団的自衛権反対のイベントが行われ、ジョン・レノンの”Give Peace A Chance”の演奏をバックに、様々な人々が街頭で思い思いのスピーチを行った。ハチ公前では首相官邸前での抗議行動をプロジェクターで生中継し、通行人たちに戦争反対の意思表示をするために首相官邸へ行くように呼びかけた。
外国人が戦争についてどのように考えているのか聞くために、ハチ公前で様々な国籍の人々に街頭インタビューを行うと、1人を除いて集団的自衛権、解釈改憲や戦争にははっきりと反対意見を表明した。(街頭インタビューの記事 http://8bitnews.org/?p=2807)
憲法違反をしてでも集団的自衛権を推し進める安倍政権の舵取りにより、世界でも稀な平和憲法を持ち戦後戦争とはほぼ無縁でいることのできた日本は、歴史的転換期を迎える。「戦争」というものが、日本人に再び突きつけられる。