都議会で性差別やじを浴びせられた塩村文夏(あやか)都議会議員が2014年6月24日、日本外国特派員協会にて記者会見し、海外プレスを前に講演した。それから、一時間近くにわたって質疑応答に応じた。
まず、講演冒頭で、塩村都議は
「6月18日、東京都議会で、初めての一般質問を行いました。前回の定例会では質問でなく討論というものに立っており、あの場に立つのは二回目でした。今回は私にとって初めての一般質問となりました。私が今回訴えておりましたのは、2020年東京オリンピック&パラリンピックに向けての受動喫煙対策・動物愛護。そして、妊娠・出産・育児などで悩める女性たちを東京都がどのようにサポートしていくのか……を質問した」
と、質問の経緯・内容を明らかにした。
塩村都議は激しいヤジをうけたのは今回が初めてではない……と指摘した。
「一般質問の最初の方からヤジがなかったかというとそうではなかったと思います。前回の討論の時にも、もっと激しいヤジを受けました。そのときは政策に対するもの、私個人に対するものが多かった。しかし、そのときは問題になることもなく終わりました。(今回の一般質問では)最初は受動喫煙対策、次に動物愛護。そして、最後に、妊娠・出産・育児などで悩める女性について質問をし始めましたら、私は未婚ですので、『結婚した方がいい』というヤジ・不規則発言が耳にぽーんと入ってきました。ある程度のヤジは覚悟して臨んだのですが、まさか、そんな『古典的』なヤジが議場・本会議場で飛んでくるとは思いませんでした。あまりにも不意を突かれたので、耳を疑い、一瞬、とまってしまいました。」
塩村議員は一般質問が終わった後の様子を次のように語る。
「会議が終わりまして、控え室に戻ったときに、もしかしたらすぐに、『あのときは申し訳なかった。大きな声で野次ってしまった』と、該当する議員の方がいってくるのではないか……と思っておりました。しかし、来たのは記者の方々で、そのときの状況を見ていて問題だと思い、来てくれました。そして、翌日に新聞記事に載りました。」
塩村都議は講演の最後に次のように語った。
「名乗り出た方は一人ですが、あの場で不規則発言をしたのはけっして一人ではなかった。一人が名乗り出て、終わってはいけないと思いますし、再発防止を防ぐという点でも、今後も名乗り出ていただきたいと思いますし、これを機会に首都東京の都議会が変わっていくことを望んでおります。」