2014/06/01 国際
フランスに学ぶストの作法 「#すき屋ストライキ」騒動を受けて 

Twitterですき屋でストライキが起こるのではないか……と先週噂されたが、決行されなかっようだ。
お国柄にも依るのであろう。緊縮財政が続く欧州ではゼネラル・ストライキが頻発しているし、フランス共和国において年に6回はゼネストが決行される。

フランス近現代史で語りぐさになっているのが1995年冬のゼネラル・ストライキだ。その年に就任したジャック=シラク大統領のもと、アラン=ジュペ首相は財政赤字削減のために、国民に負担を強いる社会保障制度改革案を策定・議会に提出し、下院で95年11月16日に改革案が通過した。

ストで交通機関は完全ストップ!それが1ヶ月続いた

それに反発した公共部門の組合は11月24日にストライキを開始した。
地下鉄・公共バス・電車は完全にストップし、TGV(フランス新幹線)の大半もとまった。
公共交通機関がすべて麻痺したために、自動車で移動しようという市民により渋滞が大量発生した。自転車は完売し、移動手段として、セーヌ川を走る観光船が利用された。郵便物の遅配は進み、ゴミの回収もされず、パリ市内はゴミが散乱しだした。

ほとんどの交通機関を完全ストップさせたゼネストは12月18日まで続いた。
約1ヶ月間のゼネストだ。

しかし、パリ市民の56-62%がストを支持したのだった。

さて、2013年6月18日、シャンゼリーゼ通り沿いにある最も有名なメガストアVirginにて店員がストを決行中ときいたFrance10は現地に向かい、スト決行中のパリジェンヌにインタビューした。

音楽が流れる中、楽しそうにストを決行している姿に、驚かれるに違いない。

フランスはどんな風にストをやるのか……参考にして欲しい。

プロデュース :及川健二
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