中国と台湾の間の「サービス貿易協定」に反対する学生が3月18日に立法院を占拠したことから始まり、大きな広がりを見せた台湾の学生運動、太陽花学運。サービス貿易協定の内容を民主的にチェックする監督法の設置などの要求が受け入れられるまで占拠を続けるとしていた学生達は7日の夜に記者会見を行い、10日の午後6時に立法院を退去する決定をしたことを発表した。
この決定の前にあった出来事は立法院長の王金平の訪問だった。6日に大金平立法院長が立法院の外で、与野党の議員達に囲まれながら「監視法」を設定するまではサービス貿易協定の審議をしないという学生の要求に沿った内容の声明を発表した。王金平立法院長は立法院の中にも足を運び学生達を安心させるため言葉をかけたという。大金平は立法院の中ではスピーチは行わず、学生側のリーダー陳為延や林飛帆と言葉を交わすこともなかったという。学生達は立法院長の声明を受けて話し合いに入った。
立法院の占拠を終了した後も学生達はサービス貿易協定などの政治的な決定に高い関心を寄せ続ける決意をしているという。
ビデオは現地の立法院内にいたフレデリック・チャンが立法院の中で3月30日に撮影。50万人のデモの開催された3月30日に、運動のテーマソングとなった曲を合唱している占拠中の学生達。
以下は歌詞。
【この島の夜明け】
親愛なる母親よ 僕のことを心配しないで下さい
ここを離れることができないんだ
これから僕は許せない人に立ち向かうから
ごめんね 愛しい人よ
一緒に映画を観に行くことができなくて
許して下さい ここを離れることができないんだ
これから僕は 僕たちをいじめる人に立ち向かうから
夜が明けてきた
ここにいる人たちは
僕たちの夢を守るために
勇敢に立ち上がった
夜が明けてきた
もう恐れることはない
今日がその日だ
僕が皆を守る番だ
もう何日経ったのかわからないけど 心配しないで下さい
寒い冬を乗り越えないと 花が咲かないとわかっているから
夜が明けてきた
夜が明けてきた
僕たちはもっと勇敢になった
夜が明けてきた
僕たちは大声で歌おう
希望の光が島の皆を照らすまで
夜が明けてきた
僕たちは大声で歌おう
太陽が山の上に昇ったら
僕たちが家に帰るときだ
夜が明けてきた
僕たちは大声で歌おう
希望の光が島の皆を照らすまで
夜が明けてきた
僕たちは大声で歌おう
朝日がその山の頂に昇るときが
僕たちが家に帰るときだ
今がその時だ
勇敢な台湾人に