2014年3月19日、石川県能登半島の志賀町沖で、通常の3倍の大きさのある体長1.5メートルと1.3メートルのアンコウ(キアンコウ)が捕獲されました。翌20日、生きたまま近所の「のとじま水族館」に運ばれ、展示が始まりました。そのアンコウがどれだけ大きいものなのか、実際に見に行ってみました。
待ち構えて捕食するタイプの魚なので、まずほとんど動きません。30分粘って、一匹が二回ほど浮き上がりましたが、もう一匹は微動だにせず。そしてその大きさは抱きまくら、あるいは座布団のよう。
ここまで大きいのは非常に珍しいのですが、動かない、華がないせいか、見学者は次から次へとやってきては、ほんの少しだけ見てすぐよそへ行ってしまいます。動かないアンコウらは、何かを悟ったかのように超然と口をパクパクするばかり。
広い海を泳げなくなった代わりに、人間の手厚い保護は受けられるであろうアンコウ達。何がアンコウにとっての幸せなのか…それを考えると難しいですが、ともあれ長生きしてほしいものです。